■気に入ってもらえた
その道の第一人者に、物件を紹介するのはむずかしい。孫が何とかいうキャラクターに夢中だと聞き、喜んでもらおうとそのキャラクターグッズを買ってプレゼントしたら「これはちがうキャラだよ」とか「これはもう持ってる」って言われちゃうおじいちゃんみたいなことになりかねない。たとえが分かりづらくてすまん。
しかし、今回は大丈夫だった。「これは、良い!」って喜んでくれた。電車から降りて目の当たりにした際の第一声が「あー、これ、どうしよう。いい…」だった。
一 朝一夕には作ることのできない、壁に現れた「蓄積」とでも呼べる表情が良いのだという。「気に入ってもらってよかった」「これはすばらしいですよ」でもおそらくちかいうちにつまんないこぎれいなタイルが貼られてしまうだろう、というと杉浦さんは「しょうがないけど、もったいない」と答えた。そうだよねえ。
さて、見せたいもう一つの壁物件、マスクメロン壁に連れて行ってみよう。