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フェティッシュの火曜日
 
味噌汁は何度で沸騰しているのか


 

僕は猫舌です。熱いものを食べるとひゃーってなります。というか世の中の食べ物はだいたい熱いので、だいたいひゃーっとなってます。というかたまに、これはちょっとおかしくないか、というくらい熱いものがあって腹立たしくなります。もしかして、そういうものって100℃以上で沸騰してたりしません?いや絶対100℃以上ありますって。だって熱いもん。

荒原べんぞう



猫舌の苦悩

僕は物心ついたときにはすでに猫舌でした。要するに熱いものが苦手なわけで、そんで世の中の食べ物はだいたい熱いわけで、熱くないものと言ったらそうめんとざるそばくらいなもんなわけで、まぁつまり困っているわけです。

自分が猫舌なのわかってるし出てきた料理が熱いのもわかってるから、ぐちゃぐちゃにかき混ぜたりフーフーするなどしてそれなりに生きているんですが、それでもちょっとどうかしちゃってるよというくらい熱いものがたまにあったりして、目の前の料理以上にはらわたのほうが煮えくり返ることもしばしば。

特に腹立たしいのが味噌汁です。味噌汁は沸騰させると風味が飛んで美味しくなくなるんですが、だけど味噌汁は往々にして沸騰しがちなものらしく、食べる度に熱すぎて肝を冷やしています。

でも良く考えたら味噌汁が熱いのは当たり前なんじゃないかと最近思いまして、というのも、水は100℃で沸騰しますが塩水になると沸点が100℃より高くなりますよね?ということは、塩分が入っている味噌汁は、実は100℃よりも高い温度で沸騰してるんではないかと思うわけです。だとしたら、味噌汁が熱いのは当たり前で、じゃぁ一体何度で沸騰しているんだろうと、そこらへんを知っておこうと思い立ったわけです。

僕の体感だとたぶん500℃くらいで沸騰してますよ。

 

 

まずは塩水で実験

味噌汁が何度で沸騰しているか調べる前に、まずは塩水が100℃以上で沸騰していることを確かめます。


普通にお湯を沸かしてみる
学校で習ったとおり100℃

まず普通に水を張り、お湯を沸かしてみました。温度計で測ってみると確かに100℃で沸騰しています。水の沸点は100℃で確定。では、ここに塩を入れると沸点はどのように変化するでしょうか。

 
塩を適当に投入
102℃まで上昇
   

適当に塩を入れてみたら102℃まで上昇しました。なんか本当は塩の濃度によってもっと高温になったりもするらしいのですが、塩がもったいないのでやめておきます。とにかく、水に塩を混ぜると100℃を超えた温度で沸騰することが確かめられたので、これでもう十分です。

 

 

いよいよ味噌汁

それではいよいよ、味噌汁は何度で沸騰しているのかを調べてみます。調べてみますと言っても、そのためにはまず味噌汁を作らなければなりません。がんばれ男の一人暮らし。


味噌汁を作る
THE男の一人暮らし
     
味噌汁沸騰しました
 
はい、がんばりました。味噌汁も見事に沸騰しています。これではきっと風味なんか飛んでしまってますが、これからの猫舌人生を豊かにするために必要なことです。さあ、何百℃で沸騰しているんだ?
   
あれ?100℃

やった、100℃だ!

・・・100℃?水と変わんないじゃん。じゃぁ、今まで熱い熱い言ってたのは何だったんでしょう。ひょっとして熱いっていう先入観があっただけなのでしょうか。

     
100℃の味噌汁
あちーんだな
 

食べてみたけどやっぱ熱いです。要するにあれだ、100℃が十分熱いんだ。あ、そうか、俺やっぱ猫舌だ。

なんかありきたりの結論に達した感じですが、いや待ってください、味噌汁以外にも熱い食べ物はたくさんあります。なので他にもいくつか沸騰してるときの温度を調べてみましょう。ひょっとしたら100℃以上で沸騰するものがあるかもです。


 

 
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