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ちしきの金曜日
 
高野山に行ってきた

宿坊にチェックインします

今回お世話になるのは、光明院というお寺です。
お寺と言っても、設備は旅館とかわらず快適ですが、食事の準備、布団の上げ下ろしなどをしてくれるのは若い修行僧たちです。あくまでもお寺であるという心構えを忘れてはなりません。
希望すれば勤行、座禅、写経なども体験できます。

日常とかけ離れた雰囲気での滞在はちょっと緊張しますが、背筋がシャキッとするような心地よい空間です。


お寺の入り口。
平日なこともあり他に宿泊客はいませんでした。
つねに修行僧たちが掃除をしています。
明日朝の勤行に参加してみよう。

いちばん楽しみだった夕飯

夕飯はきっかり6時。精進料理です。
最近の精進料理は工夫されていて、肉や魚がないにもかかわらず素朴さを感じさせません。というか、言われるまで気づきませんでした。


本当に精進料理!?

冷製に見直すと何ひとつ派手なおかずはないけれど、どれもものすごく美味しかったです。
一瞬、こういうご飯でならベジタリアンになれるかも?と思いましたが、食べ飽きないようにメニューの工夫をするのは、毎日だとそう簡単に出来るものではないと思いました。頭が下がります・・・。

この後大きなお風呂にゆっくり入り、早めに就寝。

ごちそうさまでした。

6時起床

翌朝、7時前に本堂へ向かいます。適度に運動し、体に良い食事をし、早寝早起き、朝のお勤め・・・なんかすごく真人間になった気分です。私、いま超ちゃんとした人間。


寺の朝は早い。

数名のお坊さんが節のついたお経をあげます。
朝の勤行は約20分。スピリチュアルなひととき。

朝食

お経をあげ終わったお坊さんに「粗末ではありますが、朝食が準備できております」と言われました。
いつもなら朝からなんてろくに食べられないのに、お腹がぺこぺこだということにびっくりしました。
そしていつもならだるいのに、体が軽く快調、快便な朝。
寺ライフ、すごい!もはや寺デトックス体験だ。しばらくここに住んでみようかしら。
逆に普段の自分がどれだけ邪悪な生活をおくっていたのかも手に取るようにわかります。あの意味のない体調不良、こういう事だったのか・・・思い出しただけでも心当たりがありすぎて自分に腹が立ちます。


普段あまりお米は食べないが、この漬け物でご飯何杯でもいける事に驚き。

奥の院へ

宿坊をあとにし、奥の院へむかいます。
弘法大師のまつられている御廟までの2km、延々と墓石が立ち並ぶ参道を歩きます。


奥の院の入り口である一の橋。

すっごく濃い森の匂い。
すべてが苔で覆われている。

トトロがでてきそう。

何百年も経た老杉たち。フィトンチッドとか妖精とかてんこもり。

何百という墓標はすべて苔生していて自然にとけ込んでいるので、墓地という感じはあまりしませんでした。
お墓の数は武将から庶民まで20万を超えるそうです。

特にこの土地にゆかりのない偉人の句碑や供養塔もありました。奥の院にはとりあえず立てておこうという事らしいです。じゃあ私もここでお願いします。


いちいち苔の帽子をかぶっていてかわいい。
こっちはラピュタっぽい。

だからかわいいってば。

ここから先は撮影禁止でした。奥の御廟に弘法大師がいます。

 

 
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