季節の変わり目ということで、風邪をひいてしまった。(まあ、季節の変わり目でなくとも風邪はよくひくのだが。)
今回一番目立つ症状は鼻水。いくらかんでも無尽蔵に出てくる。何度もかむと鼻の下が痛くなるし、放っておくとつーっと垂れてきてしまう。
かといって薬を飲むと、どうも効き目が強すぎるのか調子が悪い。
何か物理的に鼻水を止める方法はなかろうか。
(text by 藤原 浩一)
職場で鼻水を止める
例えば職場で鼻水がとまらないとき、私たちがとるべき手段はどんなものがあるだろうか? ティッシュでかんでみるのもいいかもしれない。
しかし、何度も何度も繰り返すとなると、ちょっともったいなくもある。また周りに人がいる場合は、そのとき発せられる音が不快なものになってしまうだろう。
薬を飲むと眠くなって、仕事に支障をきたすかもしれない。
そこでとるべき道はひとつ。ティッシュを鼻に詰めてみた。
こう使うんだ。
垂れてくる鼻水をせき止めることができた。ティッシュが一生懸命詰まっているので鼻で呼吸することはできないが、もともと鼻水のせいでまともにできたものじゃないので仕方がない。
しかしどうだろうか、いささか鼻元がにぎやか過ぎる。職場などまじめな場所には適さないと言えるだろう。これではダメだ。
そこで用意したのがこれだ。鼻栓。
これで鼻をつまむことによって、鼻孔を閉じ、鼻水を止めることができるのだ。
超べんりである。
オフィスに最適。
ティッシュを鼻に詰めるのに比べて一層スタイリッシュだ。
またティッシュと比べて空気の遮断が完璧なので、口呼吸100%にならざるを得ない。結果として口が半開きのままになってしまうのがあほっぽいが、そこは目をつぶろう。口は開いても目はつぶろう(強調)。
鼻水ラーメンは避けたい
また、お昼にラーメンを食べようとしているのに鼻水がとまらないとき、私たちがとるべき手段はどんなものがあるだろうか? ティッシュでかんでみるのもいいかもしれない。
しかし、垂れてくるたびにかんでいたら麺が延びてしまう。かといって放置すれば垂れた鼻水とラーメンを一緒に食べてしまうかもしれない。
薬を飲もうにも、そういうのはたいてい食後に服用する必要がある。
そこでとるべき道はひとつ。ティッシュを鼻に詰めるのだ。
垂れてくる鼻水をせき止めることができた。ティッシュがこれでもかと詰まってラーメンの美味しいにおいが味わえないが、それはティッシュがなくても同じことだ。
しかしいざ食べようとしてみるとどうだろうか。口元をティッシュが覆っていてめんを食べようとすると一緒に食べてしまいそうになる。これではダメだ。
そこで再び取り出だしたるのは鼻栓。
アイスもうまいヨー。
ティッシュを鼻に詰めるのに比べて一層機能がコンパクトだ。
鼻をつまんだままスープを飲むと、まるで溺れたかのような心地になるのが新感覚だ。あんまり飲む気がしなくなるので、塩分が気になる方にもおすすめだ。
とにかく鼻をあきらめる
稀ではあると思うが、陸上の大会で鼻水がとまらないとき、私たちがとるべき手段はどんなものがあるだろうか? ティッシュでかんでみるのもいいかもしれない。断固として(略)は使わない。
しかし、走っている最中に鼻をかんでいるととタイムが落ちる。また使ったティッシュの捨て方によっては進路妨害になるだろう。薬を飲むと、ドーピング検査に引っかかるかもしれない。
そこでとるべき道はひとつ。ティッシュを鼻に詰める。
ゴール!(記念撮影)
垂れてくる鼻水をせき止めることはできなかった。
というのもスタートしてからすぐに風に負けて抜け落ちた。雨に濡れて重くなったことも理由かもしれない。ティッシュで鼻に栓をするのはよくないことがわかった。
そこで用意したのがこれだ。鼻栓。これで鼻をつまむことによって、鼻孔を閉じ、鼻水を止めることができるのだ。
全然呼吸が整えられない地獄。
ティッシュを鼻に詰めるのに比べて安定性が格段にアップしている。短距離走なら、呼吸する必要がないので鼻はふさがっていても問題ない。
しかし、走り終わった後にぜーはーぜーはーと呼吸するのがつらい。口呼吸だけで大量に空気を出し入れすると、肺と気管が熱くなる。まるで肺の中で焼畑農業が行われているみたいだ。おいしいお芋が採れますね、ってやかましいわ。
予想してなかった事態なだけにきつかった。ふざけていたから鼻栓の神様のたたられたんだ、ごめんなさいごめんなさい。
鼻栓万事塞翁が馬
鼻だけとはいえ風邪をひいてるのに雨の中走ったりして、「ちょっとふざけすぎたかなあ、風邪が悪化するかも」と思っていたのだが、なぜか風邪は治った。何が理由かはさっぱりわからないが、僕はきっと鼻栓の効果だと信じている。
それは別にしても、鼻かぜをひいたとき鼻栓は結構便利かもしれないということは、嘘じゃなくて本当に言えると思います。