負け続き
エースだと思っていたキュウリが、ポン酢という刺客にやられてしまった。どうしよう。
とりあえず気を確かにもって、用意した食材を揚げてみようではないか。話はそれからだ。
イカンどころか、キャベツが適度にシナッとして、それが温かくて、ポン酢で食べてもすごくおいしい。
やばい。このままでは用意した食材が玉砕してしまう。
きしめんに至っては、口に入れた途端に「うまーい!」と声が出た。
真剣に食材を選んだのか?と怒られそうですが、ええ、真剣でしたとも。というか、なかなか油で揚げてダメそうな物が見つからなかったんです。どれも「これは油に合うだろう」というものばかりで、なかなかコレだ!という食材が探せなかったんです。すみません。
第2の自信作
負け戦が続いたが、いよいよキュウリに次ぐ自信作を投入しよう。
梅干しを揚げちゃイカンだろう。食欲がない時に「梅干しなら食べられる」と思っちゃうような、さっぱり代表みたいな食べ物だ。
これを油で揚げるって? せっかくのさっぱりを? 駄目だ駄目だ。どう考えたって駄目に決まってる。
マズイ物を食べることになるのは悲しいが「なんとか油と合わない物を見つけないと」という気持ちがあるだけに、マズイという結果が出ると嬉しい。でも、万が一これがおいしかったりしたら、それはそれで嬉しい。
ああ、いったい私は梅干しに何を求めているのだ。