あれは岐阜県のダムをめぐっているときのこと。
巨大なダムで歩き疲れ、休憩のために立ち寄った道の駅にそれはありました。
あんなに大きなモノは今までに見たことがありません。
なんと、それは日本一の大きさだったのです。
(萩原 雅紀)
まずは大きなダムからどうぞ
その日、僕は岐阜県の南部、木曽川や土岐川流域のダムをめぐっていました。
このエリアは、年代や形式が様々な巨大ダムがひしめいていて、充実したダムめぐりをすることができます。
中でも僕が特に心を奪われたのは、このあたりでもひときわ大きい小里川(おりがわ)ダム。
2003年に完成したばかりで、そそり立つ壁に水を導く役目のぶっとい円柱を埋め込むという、まるで神殿を思わせるその大胆なデザインにくらくらします。
国交省がこのデザインにゴーサインを出した、というだけで中央省庁再編は間違いじゃなかった、という気さえしてきます。
しかもこのダム、円柱の途中にバルコニーが設けられていて、ダムの中のエレベーターに乗ってそこへ行くことができるのです。これには参りました。
そんなサービス、見たことも聞いたこともありません。
…とまあ、小里川ダムの魅力にメロメロとなり、気がつくとかなり歩き回って疲れていたので、なにか甘いものでも食べようと、このダムの湖畔にある道の駅に向かいました。
そしてそこに、この記事の本題となる、でかいあいつがいたのです。