昭和58年6月2日、アントニオ猪木が掲げたIWGP構想はハルクホーガンとの優勝決定戦という形でクライマックスを迎えていた。一進一退の攻防が続く中、エプロンサイドに立つ猪木に向かってホーガンはロープ越しのアックスボンバーを放つ。それをモロに受けた猪木はリング下に転落。失神KOによりホーガンの勝利となった。
その歴史的一戦に向かう直前のアントニオである。「アントニオ猪木〜」というリングアナウンサーの声に合わせて力強くガウンを脱ぐ。ホーガン、お前を倒してやる、という強い決意とともにアイシテルのサインも送っていたのだ。 |