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ロマンの木曜日
 
地獄に落ちても苦労せず暮らしたい

 諸般の事情をかんがみると、決して僕は天国にゆけますまい。
諸般の事情というのは様々な事情で、たとえば借りたCDを返していなかったり、嫌いになった友達をこっそりマイミクから外したり、ほかにも人様にいえないような大変なことをしちゃったりと、もうすでにいろいろ重ねてしまっているので、たぶんきっと地獄に落ちちゃう系だろう。
残念ながら間違いなくそっち系だ。
であるならば、いざ地獄に落ちたときに慌てないように、今から準備をしておこう。
まずは食事の心配からだ。

工藤 考浩



地獄はどんなところか

「天国のスプーンと地獄のスプーン」というお話しをご存じだろうか。
天国にも地獄にも同じ食べ物と同じスプーンがあるのに、地獄にいる人は飢えに苦しみ、天国の人たちは充分に満ち足りているという話しだ。

天国でも地獄でも、食堂には大きな釜があり、その中に粥が入っている。
人々に渡されるのは長い長い柄のスプーン。
それを使って粥を食べなければならない。

では、天国と地獄はなぜ違うのか。
地獄の人々は、そのスプーンでなんとか粥を口に運ぼうとするのだが、長い柄のせいで食べることができずに飢え苦しんでいる。
ところが天国では、同じ長い柄のスプーンを使って、食事に居合わせた者どうしが向かい合ってお互いに粥を食べさせあうので、飢えることなく幸せに過ごしているというのだ。


柄の長いスプーン制作キット

へえー、いい話しだ。
感動した。
地獄で生きるのも大変なんだな。
ごはんが食べられないのはいやだ。
地獄に落ちることが確実視される僕としては、いまのうちにその長いスプーンで粥を食べる方法を見いだしておくべきだと思うのだ。


できた

 

備えあれば憂い無し

というわけで、地獄用のスプーンを制作して練習にはげもう。
これで、いつ地獄に落とされてもへっちゃらだ。


実際にお粥をつかうとバチが当たりそうなので

BB弾でチャレンジ

 

練習開始

道具がととのったのでさっそく練習開始だ。
実際に柄の長いスプーンを手にしてみると、なかなか手ごわそうだという感じが伝わってくる。


こりゃ長いわ

 

策を練る

では、どうやって食べようか
まずは手を思いっきり伸ばして食べてみることにした。
手を伸ばして、首も伸ばして、むりやりでも食べることができれば、柄の長いスプーン問題は解決する。


ううむ

はー

 

ズルはいけない

もっと柄の根元を持てば食べられると思うが、それではきっと地獄を管理する人に怒られるだろう。
怒られるの大嫌いなので、いろいろと奮闘してみる。


いらいらした

 

だめだ

やはり無理だ。
もっと手が長くないと。
進化論に従えば、あと数万年の後には、地獄の人々が全員手長人種になっているはずである。


とどかないんだなあ

 

別のアプローチで

スプーンをパッとやって、口にめがけて放り込めばいいのではないだろうか。
お粥は豊富にあるらしいので、多少こぼれてしまっても少しくらいは口に入るだろう。

 

 

うまく行かない

これも無理だ。
熱い粥だったらやけどしてしまう。
でもみんなきっとこうするだろう。
熱い粥が顔にふりそそぎ、あっちーよ!と叫んでいる地獄の様子が推測される。
ということは、地獄とはダチョウ倶楽部のコントみたいな様子なのだろうか。
それは嫌だ。


まてよ

 

アイディアが浮かんだ

ここでひとつ名案が浮かんだ。
地獄の食糧問題のドラスティックなソリューションを思いついたのだ。
その解決法とは、お粥をもう片方の手に乗せるというものだ。


手にとってみよう

これで食えるな

問題解決

これで地獄へ行っても安心だ。
熱いお粥は冷ませばいいだろう。
ひとつ保険に入った気分だ。
それに、閻魔様のお目こぼしでもし万が一天国へ行くことができたとしても、この技術を習得しておけば、見ず知らずの人にご飯を食べさせるなどという面倒の必要もなくなり便利だ。
地獄って、散らかるんだな


 
 
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