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ひらめきの月曜日
 
名古屋名物「あんかけスパ」を東京でも食べたい
名古屋で食べておいしかったあんかけスパ


先日名古屋に行った。「あんかけきしめん」というきしめんにあんかけをかけたメニューを食べた。おいしかった。あんかけきしめんは「あんかけスパ」というおなじく名古屋名物のメニューが下地となっている。(どうやら名古屋の人はあんかけが好きなようだ)

僕はこのあんかけスパが好きだ。あんかけはうまい。東京でもぜひ「名古屋名物あんかけスパ」を食べたい。

調べたら東京でも食べられるお店があった。ネットで確認できる限りは東京にたった2軒。そんな希少な東京のあんかけスパを食べに行った。

(text by 梅田カズヒコ



1軒目 パスタ デ ココ

新橋にある『パスタデココ』はココイチこと「CoCo壱番屋」のチェーン店。名古屋では20店舗を越えるチェーン店だが、東京には現在新橋にしかない。名古屋の味を思い出すべくさっそくあんかけスパを食べることにしました。


あんかけスパ ポークピカタ 650円

 

麺が太い(約2.2ミリ)

カレーうどん並に服が汚れるので前掛けが常備してあります。

いまどきちょっと珍しい赤ウィンナー

カレーっぽいあんかけパスタ

「あんかけスパ」とは名古屋では知らない人は居ない名物メニューで、名古屋人の友人は「あんかけスパって名古屋にしかないの?」と、名古屋名物だということを意識しないほど、名古屋では日常に入り込んだ、空気みたいな存在なのだ。

あんかけスパというネーミングから、パスタなので女性に人気があるかと思いきや、名古屋ではオジサンに人気があるメニューなのだ。オジサンが蕎麦屋に向かう感覚でパスタをもくもくと食べている。そんな不思議な光景が名古屋では見ることができる。

目の前に広がる懐かしいあいつ。でも、カレー屋のココイチが作るあんかけパスタなのでどこかカレーっぽいのだ。まずパスタとソースの位置関係が、ライスとカレーの位置関係に近いのだ。ソースもどこかスパイシー。期せずしてスパイシー。

あんかけスパ、男性に人気があるのもうなづける。妙に味が濃くて、かつ麺が太いのだ。(名古屋でのあんかけスパの2.2ミリ程度らしい)ボリュームたっぷり。新橋のサラリーマンがお昼に食べに来ている姿が想像できる。

ただ、名古屋と東京のお店の違いは、名古屋のほうがメニューが多く、特に甘味の種類が名古屋は多い。

 

名古屋だけにあったメニュー

まずはお馴染みの小倉トースト。名古屋なのに小倉(北九州)とはこれいかに。

小倉トースト(名古屋だけ)

で、謎のメニュー。ぜんざいアイスコーヒー。アイスコーヒーの中に白玉は入っていて、上にはたっぷりの生クリーム、そしてダメ押しのあんこ。

ぜんざいアイスコーヒー(名古屋だけ)

名古屋人のあんこへの偏愛が感じられるナイスなメニューだったが、残念だがこれらのメニューは現時点では名古屋にはない。ぜひ東京でもおいてほしい、ぜんざいアイスコーヒー。


確かに名古屋と同じ味がしました。

パスタデココ
港区西新橋1−23−9
03-5512-8677

パスタデココ

2軒目 ほう芽

2軒目は神田の個人店「ほう芽」。

1軒目がココイチの巨大なチェーンをバックに従えているのに対し、ほう芽はここにしかない個人商店である。
こだわりのあんかけパスタをぜひ味わいたい、ここ東京で!


あんかけスパ アスパラとブロッコリー 650円 えびふりゃ〜のせ +200円

 

定休日に取材させてもらって、ちょっと恐縮中。

サービスのお通しとして出てきたなまずの唐揚げ

うまそー

定休日にわざわざお店を明けてもらいました

取材に行こうと思った日は定休日だった。しかも、その日を除くともう取材のチャンスはない。

ガーン!

しかし、ダメ元でお店に電話したら休みだけど取材ということでお店を開けてくれた。

 

なまずとあんかけパスタのお店、えびふりゃーも。

恐縮しながらもあんかけパスタを注文した。ここのお店はトッピングが豪華だった。さっそくトッピングの「えびふりゃ〜」を入れた。

えびふりゃー

パスタを待っていたら店長から、「これサービス品。お客さんみんなに振舞っているんですよ」となまずの唐揚げが出していただいた。僕は生まれて初めてなまずを食べたんですが、美味かったです、なまず。淡白なのに、濃厚な味わいでした。今、国産のうなぎが希少になってきたらしいので、これからなまずの時代が来るのではないでしょうか?

道がないなら作ればいい。そんな思い。

店長の藤井さんにお話を伺いました。
藤井「オープン当初はあんかけパスタとなまずの店だったんですよ。でも、途中からあんかけパスタ1本に絞りました。」
梅田「ご出身は名古屋ですか?」
藤井「小さい頃から名古屋で育ちました。それで、東京に上京してからは普通に会社員をしたり、会社を立ち上げたりしたんですが、あんかけパスタの味が忘れられなくて…」
梅田「どこもあんかけパスタを出さないから自分で出してみたって感じですかね?」
藤井「まあ、そうかもしれないですね」
梅田「目標を教えてください」
藤井「やっぱり、東京にあんかけパスタを広めたいですね。味には自信があるんですよ。今のところまだ東京の人にはあんかけパスタは知られていないメニューですが、これから払拭できればいいですね」

器用な店長は、内装も自分で行ったそうだ。なんと小鳥の彫刻まで自作したらしい。コックの経験もないのにおいしいあんかけパスタは作れるし、オブジェも作ってしまうし、すごく器用なかたなんだろうな、と思いました。


名古屋生まれで独学で料理屋を営むことになった店長。
器用な店長が作った小鳥の彫刻。

「あんかけパスタ、東京ではやらせましょうよ!!絶対はやりますよ!!」
「はやりますかねー。はやるといいですねー」

ほう芽
千代田区鍛冶町1-3-8
03-5298-2083

やっぱり食べてます

おいしいものを食べられるし、楽しい仕事だなぁ。あ、写真ぶれた、わっはっは……。

あんかけパスタの東京での知名度は異様に低い。
すでに潰れたお店をのぞけば、ネット上であんかけスパの名前が出てくるのはこの2軒だけ、という結果が、知名度の低さを物語っていると思う。

かつて世界の山ちゃんが手羽先を全国区に広げたようにあんかけパスタも一躍有名なメニューになるかもしれない。

2軒目のお店の店長の藤井さんじゃないけど、東京にもあんかけスパが広まってほしい、と僕も個人的に思った。

個人的には新橋や神田など渋い町ではなく、表参道とか神宮前とかにどうどうとあんかけスパのお店を出してほしい。ボリューミーなメニューなので意外に若い人のほうがウケが良いような気がするんだけどどうでしょう?誰か居ませんか……。


 
 
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