災害の歴史
安徳駅から先は、雄大な景色が続く、トロッコ列車の見せ場とも言うべきエリアである。この辺りは、平成2年から起きた雲仙普賢岳噴火の被害を最も強く受けたところで、度重なる火砕流・土石流で付近の家屋は損壊し、鉄道も何度も寸断された。
が、そのたびに復旧させてきたのが今の島鉄の姿である。
せっかく復旧させたのに今度は経営難で幕を閉じるとは、正直やっぱりもったいないと思ってしまう。しかしそこには苦渋の決断があったのだろう。。
人んちの軒先
雄大な景色もいいが、その真逆とも言える人んちの軒先みたいなところを通る瞬間もいい。
どういいのか?と聞かれると返事に詰まってしまうが、うまく言葉では表現できない良さがそこにある。列車と家の距離が近いのと、窓が無い点もポイント高い。
ちなみにこのへんが深江駅付近。 ここから折り返して、再び島原駅へと引き返して行く。
町中をトロッコで走るのもけっこう面白く、長崎市内でも路面電車でこういうのがあったらいいのになぁ、と思った。
と言う感じで、島原駅に戻って来た。 いや〜、楽しかった。
具雑煮
せっかく島原まで来たからには食べておきたい島原名物を、ここでいくつか紹介しよう。
まずは具雑煮(ぐぞうに)。 島原の乱の時に天草四郎が考え出して作ったのが始まりだとか。
島原城のすぐ目の前に、姫松屋という店が有名だ。
素朴な味わいでおいしい。
他にはアーケードにある「銀座食堂」というお店が島原通の人たちに評判だ。まだ行ったことないので今度行きたい。
かんざらし
もうひとつ、島原名物の「かんざらし」。 これも是非食べておきたい。
冷たくてほんのり甘くて大好きだ。
かんざらしはあちこちで売ってる(駅の売店にもある)が、アーケードにある島原水屋敷というところのが有名だ。ここは雰囲気もよくてゆっくり休憩するには最適。
場所は島原のアーケード街にあるのだが、とてもアーケードに面したところにあるとは思えない。 この庭を見ながら食べる。
ちなみにこの池の水も湧き水で、毎秒50リットルも(!)湧き出ているという。50リットルって半端じゃない。用水路のようなものであちこちに分配していた。
かんざらしとは、ほんのり甘いシロップに浸かった白玉だんご。タイプ的には具雑煮となんだか似ている。 何度でも食べたい。
「理髪館」って書いてある喫茶店
それから、ちょっと変わってて面白い喫茶店もある。 余裕があったらこちらにも是非立ち寄りたい。
「理髪館」って書いてあるのに喫茶店なのだ。
ここは元々は理髪店だったところを、改造して喫茶店にしたところ。大正時代に建てられた建物だそうで、本物のレトロ感にあふれている。
場所は駅と島原城の間くらい。歩いて行ける。
他にも、歩いていると意外に思うくらい雰囲気のいいお店や家がたくさんある。今度、もっとじっくりぶらぶら散策してみたいと思った。いいとこですわ。
さらに南へ
再び列車に乗って、南へと目指す。 島原から2つめの南島原駅は車両基地となっていて、ここが北線と南線の境目。ここから先は違う車両に乗り換えるのだが、この日は旧国鉄カラーのキハ2013とキハ2008が待っていた。
キハ20型は、古過ぎて現役で走ってるのは全国的にも珍しい、とのことで鉄道ファンに人気がある車両。通常は主に朝と夕方、北線を走っているので南線でこれに乗れるのは嬉しい誤算だった。