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はっけんの水曜日
 
カップ麺ー湯切りグランプリ
カップ焼きそば、美味いよね。まったく焼いてないけど。


 湯切り。一昔前はカップ焼きそばを作る手順で最も気を使わなければならない工程だった。うっかりすると流しに麺を落としてしまうというリスク。麺を落とさないまでもキャベツや肉が流れてしまう鬼門の工程。

しかし今は夢の21世紀。

 カップ麺メーカー各社はそれなりに改善を行っていた。今回は7種のカップ麺を作って各商品の湯切りについて調べてみました。

 

(text by 松本 圭司

夜店の焼きそばだから肉は入ってない。

■まずは明星一平ちゃん

 トップバッターは明星の一平ちゃんである。辛子マヨネーズがピリリと美味い明星の一番星。いっぺん食べたらやめられないでお馴染みだ。

 一平ちゃんと言えば松村邦洋のCMを思い出す。太った人が食べ物のPRをするとどうしてあんなに美味しそうに感じるんだろう。でぶやで紹介される食べ物も美味しそうに見えるし、グルメリポートの肝は脂肪なんじゃないかと思う。彦摩呂だって小太りだしな。

さて、与太話はこの辺にして一平ちゃんを作ろうかな。

辛子マヨネーズ、ふりかけ、ソース。キャベツは麺の下。
一平ちゃんの湯切りは横格子型。ジッと見てるとビック・ザ・武道に見えないだろうか。
麺がフィルターとなって漏れが少ない。湯切れも良い。
漏れたのは麺の欠片4つ。これは最初から優秀だ。

 

■一平ちゃんが出来ましたよっと


マヨネーズが掛かると美味しそうだよね。でも焼きそばはカップが汚れるのがビジュアル的にいまいち。皿に移して食べた方が美味しそうな気がする。

 明星の湯切りはかなり性能が高かった。なんといっても、漏れが少ない。驚異的な4カケラだ。しかしこの結果が凄いのか凄くないのかは、比較対象がないのでよく判らないだろう。サッサと残り6種類も紹介していこう。

今日も長くなるので、適当な所で休みながら読んだら良いと思います。

 

液体と粉末の2種類のソースを使っているのが特徴。

■マルちゃん 昔ながらのソース焼きそば

 二つめは、昔ながらのソース焼きそばだ。マルちゃんと言えば北の試される大地では「焼きそば弁当」と「焼きうどん弁当」が定番だろう。捨てるはずのお湯をスープとして飲む、バゴーンみたいなカップ焼きそばだ。

 が、本州ではあんまり売ってない(※)し定番でもないので今回はこれを選んでみた。はたしてどのような湯切りシステムを搭載しているのか?!

※・・・北海道のアンテナショップなどで買える。東京だと八重洲の「北海道フーディスト」とか。

添付品はかやく、粉末ソース、液体ソース(ふりかけ合体式)。
W文字湯切り搭載。格好良い。
やや湯切りの速度が遅い。これは穴の大きさのせいだろうか。
具は漏れていないが麺の漏れが目立つ。10カケラである。

 

■昔ながらのソース焼きそばはなつかしい味だった


皿に盛ってみた。カップ麺でも食器に盛ると美味しそうに見えるもんだ。

 穴の大きさが大きいと麺が漏れてしまう。逆に小さすぎると湯切りに時間が掛かってしまうし、十分に湯切り出来なくなってしまう。この湯切りのジレンマを解消すべく各社、日々湯切りの限界に挑戦しているのだろう。

 今のところ4カケラの明星が一歩リードした形である。どうだろう、次はエースコックと洒落込んでみたのだが?

 

夜店の焼きそばだから肉は入ってない。

■エースコック 大盛りドライカレー焼きそば

 中高生の友、スーパーカップである。部活帰りにスーパーカップを食べて更に晩ご飯でハンバーグを食べてご飯3杯おかわりなんて食生活をしていた方も多いんじゃないだろうか。あの頃の食欲と太らなさは一体何だったんだろうか。

そんなスーパーカップの焼きそば版がコレだ。

ソース、かやく、スパイスのオーソドックスな組み合わせ。いわゆるデフォルトスリー構成だ。
穴が多い湯切りシステムだ。なんとなく、一時期流行った蓮画像を思い出してしまう。
穴が多いのだがお湯の速度は今ひとつ?なんで?
挽肉風の具がだだ漏れである。22カケラ。

 

■味は良いのだが、ちょっと漏れすぎじゃないだろうか


美味しそうだし具が大分漏れたのでお湯をスープにしてみた。

 キーマカレーを意識してか、具に挽肉を選んだのが敗因であろう。とにかくその細かい挽肉がダバダバと漏れまくっていた。僕にはどうすることも出来ず、ただただ漏れる具を見ているしかなかった。僕はただの傍観者となり、記録者となり、なぜか敗北感に打ちひしがれた。それは言い過ぎか。

 カップ焼きそばの味としては、正直かなり美味しかった。カレー味が好きだからかもしれないが。お湯もうっすらカレー味がして美味しかった。焼きそば弁当みたいな貧乏くさい食べ方で恥ずかしいのだが、カップ焼きそばのお湯は実は結構美味いと思うのだ。油臭くて良い。それが良い。

 ところで、僕は2年ほど前に若気の至りをこじらせてカップ麺ばっかり食べていた時期があった。その時の湯切りと比べて著しく形が変わっていたのがエースコックだった。下の写真は2005年の4月に撮影した「エースコック メキシカン焼きそば」に搭載されていた湯切りシステムである。まるでブタの鼻だが、これがまたよく具が漏れる湯切りだった。

 具が漏れるという点では2年経ってもあんまり変わっていない気がするが、それはおおよそ具の選択のせいだと思うので挽肉とかやめたら良いんじゃないかと思った次第だ。


ブタの鼻みたいな湯切り。エースコックがブタだから?と思った。

■コラムお湯切れ

 今のカップ焼きそばは大体、内蓋部分がカップと密着した状態で湯切りをする。だから麺がダバッと落ちてしまう事がない。これは今時の湯切りシステムではスタンダードなタイプとなっている。内蓋湯切り類と呼ばれる。

 通常、下の写真の右下、1の部分から半分だけ内蓋を剥がす。そこから具やお湯を入れ3分待ち、左上の湯切り部分を剥がしてお湯を捨てる。昔は内蓋が無いペヤング式(ペヤング類)が主流だったのでうっかりシンクに麺を落とすという悲劇が多発していた。

 今ではほとんど内蓋式なので悲しみの再生産はかなり限定的な物になっている。ペヤングは頑なに独自の道を進んでいるが、ペヤングユーザーは訓練されたカップ麺食いなので麺を落とすなどという真似はしない。


内蓋を決して最初に全て剥がしてはならない。

 

通常四角がスタンダードなカップ焼きそばにして珍しい円形。

■日清焼きそばU.F.O.

 続いてはカップ麺界の大巨人、日清のU.F.O.だ。うまく!太く!大きく!というコピーも頼もしい。ペヤングがジャンクフードカップ焼きそばの王者なら、U.F.O.は焼きそばを目指したカップ焼きそばの王者だと思う。

そんなU.F.O.の戦いをご覧あれ。ご覧あれ!

具は最初から麺の下に入っている。具は麺の下に入れるというユーザーのノウハウが商品に生かされている訳だ。
業界唯一、日清だけがジェット湯切りを搭載している。内蓋湯切り類ジェット湯切り目UFO科UFOだ。
流石ジェットと思わせる豪快な湯切り。マジすげぇ。
驚きの完全勝利である。日清のジェット湯切りは化け物か。

 

■U.F.O.は湯切りも凄いし、美味しいし


青のりと紅ショウガを追加した。うーん、美味そう。

 4つ目にして初の漏れ無しである。これは凄い。驚異的な湯切り性能である。これだけ凄いのだから、そろそろ特許出願中じゃなくて特許を認めてあげても良いと思うだが無理なんだろうか。何年出願中のままなのだろう。

 湯切りの穴の配置や大きさによって湯切り性能が決まるのだろう。恐らくジェット湯切りは、穴に掛かる水圧、空気の入り具合、麺のフィルター効果などが研究されて、完全に最適化された形になっているのだろう。でなければ完全試合なんで出来まい。

 麺が細かく砕けていないというのも漏れゼロには必要な条件であり、それは容器の材質や製麺技術に掛かっていると思う。つまり、トータルによく考えられ、良く出来ているわけだ。

すごいや、U.F.O.。

オマケに、ちゃんと焼きそばの方向を向いていて美味い。非の打ち所がないカップ焼きそばと言える。

 家が金持ちで頭も良くてバスケも上手くて優しくてしかも当然の様に可愛かった中学の先輩のTさんみたいなもんか。パーフェクト超人か。

完全試合が出てしまったが、残りのカップ焼きそばも勿論調査する。

長くなってきたので、続きは次のページ。みんなが愛して止まないペヤングも次のページだよ。


 

 
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