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ちしきの金曜日
 
おしぼりアート講座体験レポート

一度作ったものが変化していく

先生のおしぼりアートは、一つの作品が次々と姿を変えるものがある。横にしたり逆さにしたりしてちょっとだけ手を入れると、だまし絵のように別のモチーフが現れるのだ。
一枚のおしぼりが繰り広げる七変化。実際にやってみるとなかなか快感だった。


このままじゃ終わりませんよ〜。と先生
さっきのクラゲをちょっとつまんで変形させると・・


ヤドカリ!おお、見える。


さらに逆さまにして後ろをつまみ「ヤギの顔」

めくるめく動物の出現が楽しい。何時間もおしぼりを折ったり丸めたりしていると、「あ、こんな所にもこんなのが隠れてる」という感じでさらにひらめきが起こりそうだ。ちょっと見る角度を変えるだけで別のものを発見する楽しみ。きっと先生の作品はこのようにして生まれているのだろうなと思った。


おしぼりアートについて、先生からの注意点

  • 輪ゴムを使う作品は、輪ゴムがない時はおしぼりの袋を使おう。
  • おしぼりアートは乾くとほどけてしまうものが多いが、ヒヨコなどしっかり止めるものは乾いても大丈夫。
  • おしぼりは正方形がベスト。ハンドタオルでもOKだが、小さいものだと作りづらい。
  • 僕はおしぼりを10ダース購入しました。
  • 以前テレビに出演した際、4時間おしぼりをいじりっぱなしだったら指が痛くなった。これが「おしぼり痛」。
  • お店などで作ったときは、帰る前にちゃんとほどこう。一度おしぼり業者から僕のところに苦情が来たことがあるので。

それでは完成作品の一部をごらんください。


赤ちゃん。ハイハイしてます。
お人形。これが立つとかなり嬉しい。
絵の具!
カメラ!
ネコ。これを90度回転させて・・・
くちばしと耳を整えて「NOVAうさぎ」
亀。かわいい。
指輪。子供達は腕輪にしてた。

○| ̄|_ さん

 

笹川勇先生にお話をうかがいました

イベント後、メールでいくつか質問をさせていただきました。

一番苦労した「まねきネコ」
一番思い入れのある「ペンギン」
レジ袋でつくった「ウサギ」

おしぼりアートをはじめたきっかけは何ですか。

「飲み会の席である人(名古屋のテレビ局のプロデューサー)が、おしぼりでオリジナルのウサギをつくったのを見て。
ウサギができるなら、他にできるのではないか?と思ったのがきっかけです。」

おしぼりアートをやっていてよかったなあと思う時はどんな時ですか。

「新しい作品がウケた時です。人前で新作をつくり、『アザラシです』などと言って恐る恐る見せたとき 『ほんとだ!』と盛り上がってくれると、おしぼりアーティスト冥利につきます。」

おしぼりアートは奇想天外なモチーフも多く、大人から子供まで楽しめるものになっていますよね。
新作は「ひらめいた!」と生まれるのですか?それとも「さあ考えるぞ」と生まれるのでしょうか。

「新作はまず、おしぼりを折ったり、丸めたり、ひねったり、いろいろ加工してみて、 何かの形に見えたら、よりその形に近づける手法です。
頭で考えるというより、手を自由に動かして、新作を『発見する』感じです。
だから、赤血球とか、買い物袋とか、突拍子もないものがけっこうあるんです。」

今までのネタで、一番苦労した作品と、思い入れのある作品を教えてください。

「一番苦労したのは『まねきネコ』です。12月に発売される『超×2ウケるおしぼりネコのつくり方』の タイトルに採用されたものの、つくり方をすっかり忘れていて、思い出すまで1週間かかりました。

一番思い入れのある作品は『ペンギン』です。(『おしぼりヒヨコ…』には載っていない簡単バージョンです) このペンギンが一番最初にできたオリジナル作品です。これができた瞬間の感動はいまだに忘れません。つくるのが簡単なので人にも教えやすいです。」

先生はおしぼり以外にもいろんなアイテムでアートを作りますよね。 今目をつけているアイテムがあったら教えてください。

「レジ袋です。2箇所しばるだけで、ウサギがつくれます。 家にやたらにたまっているし、捨てずにアートにすれば地球にもやさしいかと。」

最後に、先生にとっておしぼりアートの一番の魅力は何でしょう。

「人と人とのコミュニケーションに使えるというとこです。昼はファミレスで親子で…夜は飲み屋で同僚と…などなど。
『おしぼり』は『おしゃべり』のようにその場を楽しくしてくれるものなのです

 

お話をきいて思ったこと

『おしぼり』は『おしゃべり』のようにその場を楽しくしてくれるものなのです。」という締めくくりが印象的だった。そういえば、ファミレス、喫茶店、居酒屋…。家族、友達、同僚と他愛もないおしゃべりをする場所におしぼりはある。
コミュニケーションツールというほどかしこまった物ではないが、なんとなくそこにあって、そして何より簡単にアートができてしまう、そんなおしぼりは自然に人との会話が弾むとても素敵なアイテムだと思う。

ラストに挑戦したのはおしぼりアートの顔ともいえるヒヨコ。一番むずかしかった。

本当に超ウケます。だじゃれも多し。
近くにいた先生にサインをお願いできました。

 

次の目標はオリジナル作品

2Fの本屋で先生の著書を購入した。ちょっとめくると「ピアノ」「バッハの顔」「ひざまくら」など、ユニークなタイトルが目に飛び込んできた。

見ていると、自分もオリジナル作品を考案してみたくなってくる。先生が言うように「いじってみて、何かの形に見えたら、よりその形に近づける」というやり方を試してみよう。まだ誰も作り出していない作品を発明できたら、おしぼりアートがさらに楽しくなることだろう。
そんなコンペを数人でやりたい。飲み屋で、おしぼり痛になるまで・・・。

忘年会はこれでキマリだ。

 おしぼりアートライブのお知らせ

なんと東京カルチャーカルチャーでもおしぼりイベントが開催されます。実はつい先週知りました・・・。運命を感じてなりません。

「おしぼりでヒヨコをつくるナイト」
11/24(土)Open 16:00 Start 17:00 End 20:00 (予定)

明日あいているというかたはぜひ。早めの時間設定なので家族連れにもおすすめです。小学生未満無料!

「おしぼりでつくるヒヨコ」をはじめ、
「ネクタイでつくる缶コーヒー」
「みかんでつくるパンダ」など 、
様々な「げいじゅちゅ」作品を生披露!

「おしぼりでヒヨコをつくるナイト」の詳細はこちら

ササブログ(笹川勇先生のブログ)


どうもどうも

 
 
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