いよいよガムテープを口から出します

口から万国旗が出てくるのには様々な問題があり、手品としても成立していないことがよくわかりました。ならばいっそ、手品としてではなく、実用性に目を向けてガムテープを口から出してみようと思います。

ガムテープの準備はできました。これを口の中から引き出してみます。いや、僕には自信があるのですが、この計画をウェブマスターである林さんに話したとき、ガムテープが口から出せないんじゃないか、と言われた経緯があります。そんなことはないと思うのです。ぴーっと出てくるはずです。

うまくいかねぇ。うまくいかねぇよ！想像と違うじゃないか。

でも僕はくじけません。うまくいくはずです。僕の想像のなかではぴーっと出てくるのです。イメージ通り行動すれば、何事でも成し得ることが出来ると思うのです。ちょっと練習します。

幾多の試行錯誤を繰り返し、またトレーニングも積んでようやく口からガムテープが出せるようになりました。練習の成果を連続写真でご覧ください。

えと、やってみてわかったことは、ガムテープはするする出てきません。なんか、口をもぐもぐしながら、ゆっくりゆっくり地道に出てきます。こののろのろした感じ、華やかな手品のイメージとは対極で、しかも追及したはずの利便性ともかけ離れてしまいました。

それともうひとつ、とても臭いのです。ガムテープを仕込んだとき、ガムテープ特有の布と糊の匂いが口の中いっぱいに広がり、そしてガムテープを口から出せば、ガムテープに絡みついたよだれの匂いが鼻を突く。結局おえーってなってしまう問題は万国旗のときからまったく進歩していませんでした。いや、むしろ進化しているかもしれません。

しかし、これだけは伝えておかなければなりません。口から出したガムテープはちゃんと貼れます。使えるのです。遅いし臭いけど、ガムテープとしての機能をちゃんと果たすことはできました。ここをちゃんと主張しておかないと、僕が行ったことが無意味になってしまうというか、まぁ逆に言えば、ガムテープがちゃんと貼れた、それ以外は何もいいことはなかった、まぁその、もう勘弁して下さい。