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ひらめきの月曜日
 
三番瀬夜間散策会
真夜中の干潟遊び。

  海の満ち引き(満潮と干潮)は一日に普通二回あって、一日の中に潮がよく引く(水位が下がる)干潮と、そんなに引かない干潮がある。春夏は昼間によく引き、秋冬は夜に大きく引く。

そのため、この時期は昼間に干潟へいっても潮が引いていないので全然いっていなかったのだが、「昼に潮が引かないのなら、夜にいけばいいじゃない!」というマリー・アントワネットみたいな考え方の人達による「三番瀬夜間散策会」というのが開かれるというので、ちょっと船橋までいってきた。

(text by 玉置 豊

主催は三番瀬フォーラム

このマニアックな会を主催するのは、「三番瀬フォーラム」という三番瀬の保全・再生と海と街をつなぎ直す活動をしている会で、年に数回散策会を主催している。

元々は春・夏におこなわれる昼間の散策会に参加させてもらう予定だったのだが、運悪く開催日に台風が続いてしまい、初回の参加が夜の散策会となってしまったのだ。

ちなみに三番瀬とは、東京湾最奥の江戸川放水路河口から市川市・船橋市の南に広がる浅海干潟域のことをいう。

 

さあ、海を歩こう

取材日は11/24の大潮で、下の潮汐カレンダーを見ていただくとわかるが、この日は干潮が真夜中になるため、集合時間は夜の8時半。


つり 潮汐カレンダーより。

集合場所となる船橋海浜公園に約20人程の干潟好きの人達が、ヘッドライトや懐中電灯、そして網やバケツなどを持って集まってきた。

私ももちろん張り切って対干潟用の重装備だ。これが一人だと密入国者か密猟者かという大変あやしい格好なのだが、今日は大多数がこういう格好なので、これが正しい気がするので大変助かる。


カメラマンの知人とその子供達といってきました。誘拐犯じゃないです。 出発前に主催側からルート説明。

船橋海浜公園には初めて来たのだが、公園の裏手がすぐ干潟になっており、春の間は有料潮干狩り場になっているらしい。

今日はここをスタートして、干潟の生き物達を観察しながらずんずんと歩いていき、だいたい3キロ程先にある「海苔ひび」という海苔を育てる網までいく予定となっている。

ということは、長靴でいけるレベルの干潟が3キロ以上続いているということか。アナジャコ釣りにいった有明海の干潟も広かったが、ここ三番瀬の干潟も広いんだね。


写真左の女性達は海苔を研究している大学生。私の重装備と比べると、青山と雪山くらい服装が違う。でもどちらも行き先は干潟。

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