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はっけんの水曜日
 
日本酒 de 乙女酒

(text by 大塚 幸代



甘いお酒をゆるく楽しもうという企画部活動コーナー、「乙女酒部」。更新続けます! と言いながらも、ボヤボヤしてたら開店休業状態になってしまいました。楽しみにしてくださっていた一部の皆様、ごめんなさい。書籍化の話が流れ、すっかりヤル気を無くしてたんですよ…(あと東京カルチャーカルチャーのメニューからも外されていたのに気づきガックリ)というのは秘密ですよ。
さて、そんな中でも「日本酒を使ったカクテルは、『カルぽん』という、カルピス+日本酒のものしか作ってないので、他にも作りたいなあー」とズッと考えておりまして、鍋&忘年会シーズンに向けて、一挙、レシピを実験&公開してみたいと思います。
「素人が簡単に作れるもの」というコンセプトですので、シェーカーを使わず、ステアー(スプーンで混ぜるだけ)で作るもののみ、です!

 

■サムライ


ライムジュース1:日本酒3
日本酒カクテルの中では、いちばん有名だというカクテル、サムライ。「サケリーニャ」という別名もあるらしいです。ちなみに濁り酒で作ると「ニゴリティーニ」(本当か?)。
確かに飲みやすい。しかも違和感ナシ。ライムのチューハイとさして変わらない味というか、「定番」になるのも分かる気がします。普通にサッパリとウマイ。普通にオススメ。あ、日本酒のカクテルって、吟醸酒を使うのがポイントらしいですよ。

 

■ニンジャ


日本酒にアマレット少々
琥珀色が、「忍者っぽい」と言われれば、そんな気もするような、しないようなカクテル、「ニンジャ」。まず、グラスに顔を近づけると、アマレットの甘い匂いがポワーっとします。味も、甘くて大変飲みやすいです。飲んだ後の残り風味も、ポワーッと杏仁豆腐のような良い香り。違和感なく飲めます。でもなんというか、うーん、別々に飲んでもいいんじゃないかな? という気がしないでもない。日本酒は、過剰に甘くしないほうが、いいのか、な?

 

■青ぽん


日本酒3:ブルーキュラソー1:スプライト3
スッキリした味です。路線としては「サムライ」と同じ系統…のような気が。さっぱり系のものが、日本酒に混ぜるのにはいいのかもしれません。スイスイ飲めます、でも一杯で「充分だな…」と思ってしまうのは、見た目のせいでしょうか。

 

■ブラッディーぽん


日本酒1:トマトジュース1
の、飲みやすい! ブラディーメアリー(ウォッカ+トマトジュース)より全然飲みやすいです。というか、トマトジュースそのものと間違えるほどの爽やかさ。後味で「ん? アルコール入ってるっぽいかなあ?」とチト感じる位。料理のベースにも使えそうです、これに魚介類と野菜入れて煮たら、普通に美味しいスープになっちゃう気がします。

 

■ぎゅーぽん


日本酒1:牛乳1
むむむ、これも飲みやすい。牛乳は「ウォッカや泡盛等、強いお酒を飲みやすく」してしまうくらいなので、日本酒なんぞ簡単に駆逐してしまいました。違和感なし。胃にも良さそうです。

 

■ストロベリーぽん


イチゴリキュール1:日本酒5
……甘! でも後口が苦! なぜに。見かけ、大変美味しそうなのに、「あんまり合わない…」ということが発覚しました。「牛乳入れたら、調和されるかも」と実験してみましたが、うーん、不味くはないんですが、やはり良いお味にはならず…。

 

■コーラぽん


日本酒1:コーラ1
……だ、駄菓子屋さんのコーラの味がする! 「アルコール入ってるゼ!」というより、なぜか、本物コーラが、フェイクなコーラの味に変化…。何か、化学反応でも起きているんでしょうか? これはこれで、ジャンク味好きにはグッとくる風味なのかもしれません。が、私は二度とやらない…かも。

 

■ファンぽん


日本酒1:ファンタ1
ファンタすごいです、何と混ぜてもファンタが勝利します。なんだろう、この最強飲料。この「ファンぽん」も、「ほんの少し甘さが薄まったファンタ」の味ですもの。不味くはないし、合ってはいます。でも、「マリアージュ」というより「略奪結」のイメージ。しかしファンタに勝てる飲み物って、他にあるのでしょうか?

 

■この一年、『甘い酒』と向き合って

「お酒なんか、酔えればいいや」
実はそう思うタイプでした。カクテルのことも、サッパリ知りませんでした。
でも素人ながらに、いろんな飲み物を混ぜてみたりして、新しい味が生まれると、ものすごく楽しいことを知りました。
とくに、海外では定番で飲まれているという、ファンタ+ビールの「ファンチョップ」、赤ワイン+コーラの「カリモチョ」を教えていただいた時は、感激しました。真のお酒マニアの皆さんにとっては乱暴なレシピかもしれないけれど、「乱暴で適当で一般人が作れるものだけど、定番になる理由が分かる美味しいカクテル」ってあるんだなあ、と。
そういうのが、発明出来たらなあ、とまだ野望を持っております。これからも細々と、「乙女酒」を開発し続けていこうと思います! よ!


 
 
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