糸魚川はヒスイの街?
ガイドブックの類いを一切持っていなかったので、これはあくまでも僕の推測なのだが、糸魚川の名物はヒスイらしい。駅から商店街に至るまで、あらゆる所にヒスイのオブジェが置いてあるのだ。
10分くらい街を歩いてみたのだが、とにかく寒くてたまらない。 気温表示は1℃。水分の多い雪がとても冷たい。
街の探索はやめて、うどん屋さんでお昼ご飯を食べる事にした。手袋を買いに入った100円ショップのおじさんが薦めてくれたお店だ。落ち着きのある和風なインテリアで、確かにおいしそうである。BGMには「小指の思い出」の三味線バージョンがかかっていて、テレビからは「徹子の部屋」が流れている。
お冷やを持って来た人と、おしぼりを持ってきた人と、注文を聞きに来た人と、全員違うおばちゃんであった。お客が僕だけだったので平等に仕事を振り分けたのだろう。最後のおばちゃんに鍋焼きうどんを頼んだ。薄味で上品な味のするうどんであった。どこか懐かしい感じがするのは、実家で頼む出前のうどんと味が似ているからかもしれない。
うどんを食べ終えると「徹子の部屋」も終わってしまい、おばちゃんたちがまかないを食べ始めた。早く出た方が良さそうな雰囲気だったので会計を済ませて外に出た。予約の時間までまだまだあるが、これ以上ヒスイを見てまわったら風邪を引いてしまいそうだ。ちょっと早いが歯医者さんに行って待合室で待たせてもらおう。
うどん屋さんの前でタクシーを拾った。