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フェティッシュの火曜日
 
UFOを呼んでみました

3Dショーが始まった

いよいよスクリーンに映像が映し出される。カラスアゲハやカワセミ、ナミエガエルなどなど沖縄の自然を背景に特徴的な動物が3D映像に出てくる。

3分くらい経ったところで、カメラはおもむろに岩陰を映し出す。あ。唐突に画面がCGである。(アゲハなどの映像は実際の映像に3D加工したものだと思われる)

そして岩陰にいるのは…


ハブだ!(イメージ図)
マングースがピューっと出てくる(大体こんな感じでした)

これがハブか!そしてマングース…!!

結婚式は後ろに青い海が広がるチャペルで行われました

ハブがシャー!とくれば
マングースもシャー!だ

なるほど、これがシャー!か

優しそうな牧師さんが結婚式に立ち会ってくれました

 

シャーを横から見た図

シャー!は最高である

いよいよハブ×マングースが登場。会場からは「え!?CG!?」という声も上がった。しかしそれはシャー!が始まる前のことだ。シャー!が始まればみんな納得、今までの飛び出し具合と違うのだ。CGであるために実写の映像よりも3D加工を為しやすいのではないだろうか。正対のショットでハブがシャー!マングースがシャー!である。目の前までシャー!が飛び出してくるのだ。

笑いに包まれる場内。


まるで我々に向かってシャー!をしているようだ!

久しぶりの学生時代の友人というのは特別なものでした

沖縄と聞いて腰が引けたけど行ったら行ったで行ってよかったなと思える結婚式でした
そして画面には両雄並び立ち(横からの構図でシャー!の合戦)いよいよ決着のときが…!!

ところでこれみんなハブ対マングースの3Dショーを見てる人たちなんですよね

 

勝負が終わる

シャーの時間は長く感じたが、勝負は一瞬であった。シンと静まる場内。

ハブとマングースどちらが勝ったかはここでは言わない。だがデータだけ残しておこう。かつてハブ対マングースを実際に戦わせていた時代は20対1でマングースの勝ちだったらしい。そして所詮確率である。

明かりが点いてMCが出てくる。静まり返った空気を取り戻すかのように箱を持ち出してきて、「これからどうやってマングースをこの箱に入れるかお見せしましょう。」という。

多分、マングースがピョンと飛び上がって箱に入るのではないか。そんな空気である。


これからの季節に〜マングースの収納方法〜

 

畳み掛ける

「ハウス!」の号令にマングースがピョン!と飛び跳ねて箱に入った。やっぱりであるが、カチッと決まって場内に喝采が起こる。

これでショーは終了です、と言う。そしてキメる。

「それではみなさん、ハブ・ア・ナイスデイ!」


「ハブ・ア・ナイスデイ!」にスタンディングオベーションで応えた友人たち。興奮のあまり写真がうまく撮れず。

 

スタンディングオベーション

キマった。ブラボー。これはブラボーである。ダジャレがどう、とかそういう話ではない。あれだけの映像を見た観光客に贈る、今ここでしか生きない最高の言葉である。

ハブ対マングースといういびつな文化が法律で禁止され、それでも見たい見せたいという欲望を叶えるために3Dというすごい場所に進化。腰骨を砕石機で粉々にするほどのシャー!映像でありながらもそのグレードならではの最高の着地を見せてくれた。ブラビッシモなハブ、そしてマングース体験だった。

ありがとう沖縄、ありがとう琉球村、ハブ、そしてマングース

ハブとマングースの謎は煙の中に

そうだ、ハブとマングースだ。「どうしてハブとマングースが戦うのですか?」と真っ直ぐな目で終了後のMCに尋ねてみたところ「ああ、それは多分昔コブラ対マングースショーというのが外国にあってね、その流れから来ているんだと思いますよ。」とご回答いただいた。

MCからは吸って5分以内の煙草の匂いがした。上映中か。別に何がどうというわけではないが、この胸のしこりは何だろうか。私は何か必要以上のものを3Dハブショーのスクリーンに投影していたのかもしれない。

あ、こっちにも入れるんだ。


 
 
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