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ちしきの金曜日
 
浮かれ電飾を鑑賞する2007

■「浮かれ電飾はパンドラの箱です」


さまざまなモチーフが交錯するかなりの浮かれっぷり。手練れとみた。自転車どければ良かったのに。あるいは自転車も電飾しちゃうとか。

ボリュームで勝負せず一点豪華を狙ったのか、植栽への電飾のみで勝負。その結果がこの造形。エイかなにかがモチーフか。だとしたらクリスマスになぜ海の幸。

「お隣同士で何件かがかたまって浮かれると効果が高いです」とのこと。「ご近所効果」だ。

「浮かれ電飾を始めたきっかけってなんですか?」
「最初は室内にツリーを置く程度だったんですけど、ご近所さんがやってるのをみてつられてやってみようかな、と」
「つられるものなんですね」
「でも一番最初にすごい、って思ったのは『ホームアローン』ですよ」
「あー」
「アメリカ人ってこんなふうにイルミネーションするんだ!って。かなり印象的でした」

「浮かれっぷりは年を追うごとにエスカレートしたりします?」
「それはあります。浮かれ電飾はパンドラの箱ですから。一度あけたらおしまいです」
「なんですかその名言は」
「一度始めたらきりがなくなるのが分かってるから手を出さない、っていう方もいるようですよ」
「やっぱり『やらないの?』って聞かれることってあるんですかね」
「あるかもしれませんね。既にやっている人同士で『今年はどうするの?』っていうような会話はありますよ」
「さぐりあいですか」
「そうそう。『いやー、お金もかかるから今年も去年と一緒ですよ』とか言っておきながらすごく豪華とか。まるでテスト前の『全然勉強してないよ』みたいな会話もあったり」


「お金かかります?やっぱり」
「まあそれなりに。ちょっとすごい、っていうところはたぶんイルミネーションだけで数十万かかってると思います」
「電気代は?」
「うちはそうでもないですね。たいへんなのはどちらかというと収納場所ですね」
「おお!それは想像しなかった。そうかー」
「けっこうかさばるんですよ。ご近所さんとも『どこにしまうか』で盛り上がったりします」

「ド素人の質問ですけど、どこで買うんですか?最近ショッピングセンターにも普通にありますよね」
「それもありますけど、ネットで買うケースも多いですよ。ヤフオクなんかも」
「あるんだ!ヤフオクに!」
「たくさんありますよ」
「いつ頃買うんですか?」
「クリスマスが終わったあとの在庫処分を狙うのは基本です。シーズンが終わる前に来年の準備が始まってるわけです」
「それはすごい話だ。そこまでして浮かれたいですか」
「浮かれたいですねー」

こういう「モチーフもの」はとくに収納時に場所をとるのでやっかいだとか。

■写真撮られても気にならない?


まわりは真っ暗のなか、3軒だけ浮かれまくり。しかもかなりの浮かれっぷり。「ご近所効果」だ。

「ここはすごいよねー」とUさんご夫妻。そして「あ、あそこ変わった」「あれは去年なかったよね」という会話が普通にとびだす。覚えてるのか。そんなに"偵察"してるのか。

しかも一軒一軒もすごい浮かれプレイ。

キャラクターモチーフが多い

「いままで取材するときビクビクしてたんですけど、こういう風に見られるのって嫌じゃないですか?」
「嫌じゃないですよ。むしろもっと見ろ!って感じ」
「ああ、よかった。『見られたいからやってるはずだよね』と言い訳してたんだけど、やっぱり人ん家だからなー、とも思ってた」
「明らかによそから鑑賞しに来ている人けっこういますよ」
「へー、いるんだ」
「ふだん住民以外いないところなのに、この季節になると車がたくさん。ツアーみたいな団体もいます」
「写真撮られるのは?」
「うちは嫌じゃないですね。けっこうみんなケータイで撮ってますよ」


もはやどれもクリスマスと関係ない
「クリスマスとは何か、を考えさせられますよね」

「だから結局みんな『浮かれたい』だけなんですよ」

クリスマスというより交通安全啓蒙か。

見られても気にしないことは分かったが、でも「WELCOME」は言い過ぎじゃないか。しかもなんか怖いし。

サンタさんが置かれ見えなくなっているものは、
「不審者を見たら110番」の警告。いまのシーズンは無礼講と解釈してよいか?

 

 
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