■「和」の限界
それはこのお宅だ。
このお宅は昔ながらの農家の家のつくりで、塀に囲まれたなかに庭がある。浮かれの饗宴はその庭で行われているので、見るためには敷地内に入らなければならない。これまでの新興住宅地のように外から見ることができないのだ。
びっくりしたのは、上の写真にうっすらと見えるが、見物客がふつうに庭に入って見ている、ということだ。ぼくらも入って見てたけど。そして住民の方もぼくらに気がついていたけどまったく気にしていなかった。
すごい。すごいんだけど、最初の衝撃がおさまってよく見てみると、なんだか奇妙な感覚に襲われる。
「和」と「クリスマス」がしっくりと融合するのにはもうすこし時間が必要なのかもしれない。日本的な住居の空間は浮かれるようにできていないのだ。
浮かれ電飾における「和」の限界を感じる。当家の今後のさらなるチャレンジの成果に期待したい。
Uさんいわく「『この街で有名なクリスマスイルミネーションの家はどこですか』ってタクシーの運転手にきけば、さっきのところとここを必ず答えますよ」とのこと。それだけ有名らしい。
最後に強烈な浮かれ電飾をお見舞いされた。来年はUさんと他の街の浮かれ電飾を見に行ってみたい。Uさんありがとうございました。浮かれ電飾でおなかいっぱいです。