デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


ひらめきの月曜日
 
トングでカニを捕まえた

イシガニを拾いに行こう

「これだけ潮が引いているんだから、下に降りればイシガニが拾えるんじゃないかな。」とKさんが言い出した。

カニを拾うという表現が耳慣れないのだが、なんでもその昔、釣り仲間から大潮の干潮時に磯の潮だまりにいくと海に帰り損なったイシガニがいて、それをトングで簡単に拾えるという話を聞いたのだという。なんだその中国の故事みたいな話は。切り株でウサギが転ぶのを待つみたいな話に聞こえる。

クリ拾いならぬカニ拾い。どちらも棘に守られているという共通点はあるけれど、生きたカニなんてそう簡単に拾えるものだろうか。しかもトングでって。しかしここでカニ網を投げていても埒があかないので、とりあえずいくだけいってみることにした。


真っ暗な海へと降りていきます。正直怖いです。 持ち物はライト、トング、ビニール袋。

 

イソガニはたくさんいる

ついこの前、夜の干潟散策会にいってきたばかりなのに、今日は夜の磯散策会である。別に毎日こんなことをしている訳ではないのだが、毎日こんなことばかりして生きていけたらなあとは思う。

すっかりと潮が引いた磯をライトで照らしてみると、イソガニならたくさん見つけることができた。しかし、目的のイシガニは見あたらない。


ライトで照らしても動かないイソガニ。 もうこいつらの味噌汁とか唐揚げでいい気がしてきた。

そりゃそうだ、普通に考えて大人のこぶしサイズの甲羅を持つイシガニが、東京湾のこんな浅場で簡単に見つかるはずがないよな。


< もどる ▽この記事のトップへ つぎへ >
 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.