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ひらめきの月曜日
 
お粥専門店で胃腸を癒したい

お次は韓国です

中華風が2つ続いたが、続いては韓国に本店があるお粥屋さんだ。韓国にもお粥ってあるんですね。いやぁ、まったくもって無知ですみません。


こちらもチェーン店。西荻窪店です。
すごく居心地のいい店でした。

お店の名前は「本粥」(ボンジュク)。なんでも韓国でお粥は、日本のように「お粥 = 病気の時に食べる物」ではなく、日常食のひとつだという。

メニューを見て「さもありなん」と思わされた。


カキだの牛肉だの、日本では考えられない粥メニュー

この日は胃腸の具合が絶好調だったこともあり、躊躇なく「キムチとたこ粥」を選んだ。今回、店に付き合ってくれた友人のナカムラさんは、風邪気味なこともあり「参鶏粥」をセレクト。

お粥が出てくる前に、お盆にはズラリとキムチや牛肉の醤油煮などが並べられた。うふふ。こういうところが、いかにも韓国風ですよねぇ。嬉しいですねぇ。


これがいいビールのつまみになるんだ。
水キムチも出てきました。

ナカムラさんは「私は病気以外のときもお粥食べる」という人だ。

──えー、病気でもないのに食べるの?
「うん。何年か前に七草粥をしてからハマったんだよ。いいよー。最高だよ、お粥」

言うまでもなく彼女は小食である。羨ましい。私もいつか「お粥、最高だよ!」と言ってみたい。

ここは「注文と同時に作り始める」とパンフレットに書いてあったが、そのせいか多少時間がかかった。でも出てくるのがコレならば文句は言うまい。


キムチとたこのお粥。もんのすごくおいしかった。

ご覧の通り、先の2軒とは比べ物にならないくらい量が多い。そして、味がとてもしっかり付いている。これは確かに病人食じゃない。普通のごはんだ。腹にずっしり来るごはんだ。

取り皿に、お互いのお粥を入れて、味の違いを楽しんだりしながら食べた。熱くて上顎のところがベロベロになるのもお構いなしに、どんどん食べた。おいしくて止まらないのだ。


参鶏粥。これもやたらとうまい。

ここもテイクアウトが可能な店なので、いつも「もうご馳走様なの?」とビックリするくらい食べないナカムラさんは、きっと残りを持ち帰るだろうな、と思っていた。

が、この日は「なんか体が温まった気がする」と言いながら珍しく全部たいらげていた。

いやぁ、恐るべし韓国粥。他にも「あずき粥」や「かぼちゃ粥」といった魅力的なメニューが目白押しだった。そのうちまた行こうと思う。

どこもおいしかったです

実は、体の具合がいい時にお粥を食べるのが嫌いだった。理由は「どこも悪くないのに病人気分になるから」なのだが、認識を新たにせねばなるまい。

というか、お粥というのは何でもアリなんですね。今回あちこち回ってみて驚きました。病人気分にならないお粥も世の中にはあるんですね。うん。お粥はいい。なんたって、おいしいところがいい。

さて。年が明けて帰省から戻った私は、またもすっかり胃がやられてしまった。

専門店のお粥もいいが、今日ばかりはおとなしく家で自作のお粥でも啜っていようと思います。

実山椒のお粥。しみじみ腹に染みるウマさです。

 
 
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