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フェティッシュの火曜日
 
お飾りに本物の海老はまだいるのか

そんなことより買い物したい

初売り真っ只中の銀座にやってきてしまった。しかも近所で伊勢海老探してた延長で、よろよろジーンズにスニーカーで。穴があったら入り鯛、と語尾で縁起を担いでもだめだろう。


写真ではわからないがけっこう人出がある。
銀座はのっぺらぼー門松が多かった。土地柄か?しかし「のっぺらぼー」って言葉書くの面白いな。
お、ふぐ!高級!
でも海老はプラッチック。
こんな注連縄もあるのね。「土佐犬飾り」と名づけたい。
ひゅるるるるっと2本飛び出てるのがかわいい。

海老ちゃんルックの女性らとすれちがいながら、でかい海老、でかい海老・・・と目を皿のようにして歩いていた、そのとき!


老舗の佃煮屋さんの店内になにか異形のものが。

わしゃわしゃわしゃーっとしたその中に・・・。

伊勢海老様だー!

これはまちがいなく、かつては命をやどしていた伊勢海老のお姿だ。今までのタイノエ海老とはかなりの格の違いである。ザ・中納言といった趣。

残念ながら店内のショーウィンドウに飾ってあるため、表面に触れることはできなかったが、色味やテクスチャ、エッジの具合からして本物である。いやあいいもの見せてもらった。今年は伊勢海老級のいいことが起こりそうである。

 

青い鳥と赤い海老は新宿にいるらしい

というわけで、銀座ですでに見つけて小躍りしてしまった伊勢海老飾りであるが、もう少しサンプルを集めようと新宿にやってきた。ホテルやデパートなどの、人の集まる場所ではどう縁起を担いでいるだろうか。


ホテルでは注連縄とかいう問題じゃなかった。
そして門松もやたらでかい。
とあるデパート。フロア案内を見るふりをして・・・。
わ、伊勢海老様!
とある小田急、人の波のその上に・・・。
まあ、伊勢海老様ね!
そしてまた門松のでかい百貨店で・・・。
買い物客の頭上を撮影するのはけっこう恥ずかしい、なぜならそんな人いないから。
きゃー、伊勢海老様!伊勢丹海老。

歩き回ってやっと銀座で伊勢海老飾りを見つけ、何か重要なミッションを遂行した気になっていたら、新宿ではデパートにばんばん飾ってあるのがわかった。ということは、銀座でもどこでもデパートではそうなっているのだろう。青い鳥は寄り目になるくらい近くにいた。あのタレコミはいったい。

新たにわかったこともある。

・伊勢海老の飾ってあるところは「高いところ」「ショーウィンドウの中」など、手の届かない場所が多い
・銀座の門松はのっぺらぼーが多い
・新宿の門松はやたら背が高い

これ、もっと他にも調べたら、東京都内だけでも飾り方の特徴がいろいろと分かれているのかもしれないが、それをやり始めたら松の内が明けてしまうのでまた今度。


 
 
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