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ひらめきの月曜日
 
観音寺で金運上昇


いきなりわたくしごとで恐縮ですが、昨年2007年は金銭的に厳しい年でした。

今年こそは収入をアップさせたい!
…というのは誰しもが考えるところだと思うのですが、なんと「見るだけで金運が上昇して、一生おカネに困らない」
というスペシャルな場所があるというのです。

これは行かねばなるまいて。

(text by 加藤 和美



■見下ろすものは…

その「おカネに困らなくなる」というスペシャルな場所は、四国は香川県、観音寺(かんおんじ)市にあるという。

琴弾(ことびき)山の、細いクネクネした山道を車で登っていくと、展望台にたどり着いた。

山頂の展望台から海岸の松林を見下ろすと、松林の真ん中にポツリと円形脱毛症のようなものが見える。

いや、あまりありがたくない例えをしてしまったけれど、よーく見ると円形の中に、なにやら模様が描かれている。

すぐ側の立て看板によると、タテ122メートル、ヨコ90メートルの巨大な砂絵。
「銭形砂絵」と言って、昔のお金「寛永通宝」を模してあるそうだ。

ちなみにこの砂絵が描かれたのは寛永10年(1633)年で、丸亀藩主を歓迎するために、一晩で作られたと言われている。

この逸話だけでもすごいが、看板にはさらにすごいことが書いてあった。

「この砂絵を見た人は健康で長生きできて金に不自由しなくなるといわれています」

この銭形砂絵を見たら「お金に困らなくなる」とは聞いていたが、それだけではなく「健康で長生き」までできるとは!
なんて太っ腹なご利益。

細い山道を進み、山頂を目指す。
松林の中にぽっかりと丸い砂絵が。
砂で「寛永通宝」という文字が描かれている。この写真だけ見るとスケールがわからないかもしれないが…。
山の上から見てこの大きさ。
巨大さがわかっていただけただろうか。
銭形砂絵は展望台から見るとまんまるのようだが、実際にはタテ長の楕円なのだ。

 

■ちょっと危険な見下ろしスポット

展望台から少し離れたところに、松林が切れて銭形砂絵が見える場所があった。
ちょうど大きな岩もあって、そこに登ると展望台より良く砂絵が見える場所だ。

その岩の先端では、記念撮影の順番待ちができていた。
ただの岩なので、足場はかなり悪い。
しかし老若男女、我先にと登る登る。
年配の方など、見ているこっちが不安になるくらい。

年間ここを訪れる人のうち、何人かこの岩から転げ落ちてるんじゃないだろうか…。
ここに来てみようかな?と思った皆さん、足元にはご注意を。

この岩、かなり足場が悪いのにもかかわらず。
年配の方々もどんどん登る。気をつけてー!
見てるこっちが怖い。
当然、私も登っとく!
そして金運上昇祈願。

 

■近くから見てみよう

琴弾山の山頂から眺めた銭形砂絵だが、どんな感じで砂に描かれているのか見てみたい!
というわけで実際に砂絵に近づいてみた。

松林を抜けると、スコーンと広がる巨大な砂絵。
山頂から見下ろすときれいな銭形に見えた砂絵だが、近くから見ると何がなんだかさっぱりわからない。

砂の溝の深さは人の身長以上に深く、また砂山のカドのひとつひとつまできっちり砂が盛られていて、大きさのわりに細かいところまで気が使われているのがわかった。

この巨大な砂絵は、春と秋、または必要に応じて地元の人が補修しているとのこと。

ごく普通の、海浜公園のように見えるのだが。
銭形砂絵を至近距離で見たところ。ここだけ見るとクレーターのような、峡谷のような。
立ち入り禁止にも関わらず、足跡が…。
補修時を除いて、入っちゃダメですよ。
この看板がさかさまになっていたから、入ってもいいと思ったとか…?いやまさか、とんちじゃあるまいし。
至近距離からも、金運上昇を祈願祈願!

 

■銭形のおみやげものは

銭形砂絵の近くには、世界のコイン館というコインに関する博物館があった。

こちらの建物、「世界の」とつくわりにはやや小ぶりなものの、古銭がズラリと並んで古銭好きにはたまらない空間。

世界のコイン館の横には、道の駅ことびきがあり、お土産物などが売られていた。

その中で無造作に売られていたのは、なんと寛永通宝。
どれも青くなっていたり、すりへっていたりとかなりの古さを感じさせる。

…これ本物!?

本物の寛永通宝が無造作に売られていた。
しかも1個100円。
数十個をヒモで通したものは3000円。
意外とお安い。

寛永通宝が入っている箱を覗くと、大きさがまちまちだったり、裏面のデザインが違ったりと、同じ寛永通宝でもいろいろ差異があった。
裏面のデザインによって1文だったり、4文だったりと価値が違ったのだそうだ。

寛永通宝はたくさん流通していたので、ここで売られているものに古銭的価値はないのだろうが、それでも実際に昔の人が使っていたお金を自分も手にできるというのは、非常にロマンを感じる。

道の駅ことびきのすぐ横に、世界のコイン館がある。
なぜアザラシの剥製?と思ったら、「ゼニガタアザラシ」だからだった。
観音寺のキャラクター「銭形くん」。ポスターやカレンダーにも登場していて、やたらとかわいい。 お土産物売り場で、寛永通宝が無造作に売っていた!
寛永通宝を1個購入!
江戸時代から流れ流れて私の手元へ。

 

 
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