かぶるふろく

「てれびくん」と「テレビマガジン」を開けてみると、メインのふろくはともに新しい仮面ライダーの組み立てマスク。新シリーズが始まるタイミングとはいえ、完全にかぶっています。逆に同じ題材だからこそ、造形の違いを見て楽しむことができるかも知れません。

厚紙をミシン目に沿って切り離し、山折り谷折りを間違えないように慎重に組み立ててゆきます。

簡単なお面のようなものを想像していたら、とんでもなく細かい作業。ハサミも糊も使わずに作れるけど、その構造は非常に複雑。

数十分かかって、ようやく2つの仮面ライダーマスクを完成させました。なんだか慣れない作業で、ものすごく疲れました。

同じものを作ったはずが、完成したマスクにはかなり違いがあります。「てれびくん」の方はシンプルなお面タイプながら2枚のパーツで構成されたバランスの良い造形。テレビマガジンは頭をほぼ覆う巨大なマスクで、厚紙を豪勢に使ったゴージャスなタイプ。どちらもいいけど、両方揃えられるのは大人ならではでしょう。

また、テレビマガジンのふろくには過去に放送されたスーパー戦隊シリーズの名場面集DVDも。これはどう考えても、かつてこのシリーズを見て育ったお父さん世代に向けたふろくに違いありません。お母さんには、仮面ライダーを演じているイケメン俳優のインタビュー記事をどうぞ。

ハンバーガーvsデリバリーピザ

それぞれ2〜4歳児を対象としている「おともだち」と「めばえ」では、なぜかハンバーガー屋さんセットとピザ屋さんセットがふろく。特にすごいのはピザ屋さんセットのピザカッターで、刃の部分がちゃんと回転する、ものすごくリアルなカッターが完成します。

昔ながらのふろくも

昔と比べて、工作系のふろくは間違いなく複雑になっているし、DVDや携帯型のふろくなど、時代の流れを感じる部分も多いのですが、意外だったのはかるたやすごろく、ぬりえなど昔ながらのふろくもまだまだ健在だったこと。DSやWiiの全盛時代に、かるたなんてちょっとほっとするふろくではないでしょうか。

ワンセグ＆おサイフケータイ

本屋さんで選んでいたときにいちばん驚いたのが、ふろくが携帯だったことです。しかも「ワンセグけいたい」と「おサイフけいたい」。僕も持っていないものがふろくになっているとは。

しかも、どちらもあっと息を呑む驚きの仕掛けがあります。毎月毎月ふろくを考えなくてはならない担当の方の、半分ヤケのような気合いを感じられるような気がします。

…言いたいことは分かるのですが、そもそも携帯ではないし（「携帯型の何か」ではある）、ワンセグでもありません。

でもアクオス携帯のあの動きが、子供のおもちゃにまで影響を与えているのは面白いと思います。

ほかにもいろいろなふろくがありましたが、ひととおり開けて眺めたら30年越しの思いは満たされました。

毎月新しいふろくを考える担当の方には頭が下がります。これからもインパクトのあるふろくをよろしくお願いします。