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ちしきの金曜日
 
いつのまにか川探し


どんな「ジャンキー」たちが集まるのか?

以前何回かここデイリーポータルZでジャンクションの記事を書かせていただいた。(→「ジャンクションを鑑賞する」「『ジャンキー』のすすめ」)それいらいすっかりジャンクションの虜になったぼくは、高じてジャンクションのサイトまでつくってしまった


サイトをつくってみたらあらびっくり。たくさんの激励メールをいただいた。世の中にはけっこうジャンキー(ジャンクション好きのこと)がいるではないか。うれしい。

じゃあ、いちどみんなでジャンクション巡りでもしてみるか、と「ジャンクション見物ツアー」を開催。

そうしたら思わぬ展開になったのだ。

(text by 大山 顕



■なさけない主催者

いささか急な思いつきで開催告知した「ジャンクション見物ツアー」。1月5日という年明け早々にもかかわらず総勢17名の方々に参加いただいた。とても楽しかったのでその様子をレポートしようと思う。

途中ジャンクションと直接関係ないところで盛り上がっちゃったんだけどな。 


新年早々、首都高高架を見上げる愉快な仲間たち。

サイトを通じて参加を呼びかけて実現したツアーなので、初対面のかたも大勢いらっしゃった。今思えば、なかには2008年家族以外に最初に会った人間がこのジャンキーたちだったという方もいたのではないだろうか。そうだとしたらそれは一年の出初めとしてはどうなのか。幸先が心配である。すまん。

 呼びかけたのはぼくなので、主催者はぼくなのだが、実はぼくがジャンクションについて語れることはあまりない。以前の記事を読んでいただければ分かるが、ぼくのジャンクションに関する知識はでたらめで、ただ「すてきー!」って言っているだけの男なのだ。ぼくは。

「ツアー」などと銘打つとぼくが懇切丁寧にみなさんの疑問にお答えするような雰囲気だが、そんなことはない、とその旨みなさまには事前に念を押していた。「ただ見て『すてきー!』っていうだけのツアーですよ」って。

そしたらそんな心配を吹き飛ばす、思わぬ伏兵がいた。

 

■伏兵、現る


水も漏らさぬ完璧なジャンクション見物ルート

今回の見物ルートは左のようなもの。両国駅に集合し、両国ジャンクション箱崎ジャンクション江戸橋ジャンクション、 を徒歩で回るという水も漏らさぬ完璧なルーティング。気難しい彼氏・彼女もこのコース運びには納得すること間違いなしのゴールデンジャンクション見物ルー トである。集合時間は14時。江戸橋ジャンクションには18時頃到着予定。この季節、江戸橋は夜景になる時刻だ。完璧だ。

  初対面も多い中、当初は参加者同士言葉も少なくぎこちない感じ。両国ジャンクションの下は隅田川両岸に設けられた公園となっているので、そこで緊張をほぐす意味も込めてこの日のルート説明とちょっとしたネタプレゼンテーションを行った。

しっとりと思い思いに両国ジャンクションを楽しむ「ジャンキー」たち。大人だ。

そうしたら。やたらジャンクションに詳しい人物が参加者の中にいた。何もこたえられないぼくを尻目に、他の参加者の疑問によどみなく答える彼。ぼくも初対面だ。詳しすぎる。ただ者ではない。

思わず「何者ですか」とたずねると、名刺代わりに彼が取り出したのはタモリ倶楽部の台本。そう。彼は2004年にタモリ倶楽部で放送された「土木界のアート!ジャンクション鑑賞会」の出演者だった本物のジャンキーだったのだ。その後の道中でも遺憾なくそのジャンキーっぷりを発揮する彼。一度お会いしてみたいものだと思っていた方だったのだが、こんなかたちで実現するとは。

彼がこれまで作成してきたジャンキーのための同人誌

そしてなんと彼は左の「ジャンクション通信」なるジャンキーのための同人誌を作っている。

お土産としていただいたのだが、その内容がすごい。だって「ジャンクション模型の作り方」とか載ってるんだよ。

現在は特にウェブサイトなどで発表はしていないということだが、今後に期待したい。というか、ジャンクションサイトはぼくより彼が運営した方が良いんじゃないか。


「ジャンクション模型の作り方」いったいだれが作るのか。ぼくか。

 

 
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