あの世と肉で大忙し
忙しい。呆気にとられる出来事が続いて、席を外すたびに肉が燃えている。
肉に注意しなければ!と思うそばから神輿が通って、わーおもしろい!と気づけば屈強な男どものおしりを追っかけている。そのときの僕らはハーメルンの笛吹きについていく子供たちだった。ブザーが鳴るとよだれを垂らす犬だった。(そしてその瞬間も肉は燃えていた)
人生で初めての新聞取材を受ける
また肉が燃えてる!と大騒ぎしている様を見てたのか、新聞の記者さんがインタビューしてくれた。
「楽しいです、こんな寒いところで焼肉をするなんて信じられなかったけどおもしろいですね。」と答えたら(なんとまあ、おもしろくないコメントだろう!)翌日の一面にそのまま載せてくれた。
職業と名前はすでに聞かれてライターだということがばれていたので、そのときの記者さんは「ライターならもっとおまえ何か他にないのか」的な表情をしていたような気もするが、もやがかってよく見えなかった。 |