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ロマンの木曜日
 
ジャイアント白田を越えてやる

特大とろカツカレーに挑む

さて、肝心の大食いチャレンジだが、今回は川崎にある「元祖とろカツカレーの店」の「とろカツ3本乗せカレー」に挑戦することにした。

この「とろカツ3本乗せカレー」、15分以内で食べきることができれば1650円がタダになるという、まさに大食いチャレンジの王道ともいえる内容。その道の人たちにはよく知られた存在であるらしく、まさに大食いの殿堂といっても良いだろう。

本家ジャイアント白田も、過去に何度かこのカレーに挑戦したことがあるそうだ。また、当サイトからも月曜日ライターの梅田さんが去年挑戦しているので、ぜひそちらもご参照あれ


やってきましたよ、大食いチャレンジの殿堂に とろカツ3本カレー?イケるっしょ?

とまぁ、最初はわりと余裕な感じで店に入ったのだけれども、いざその品が出てくると雰囲気は一変。それまで漂っていたお気楽ムードなど、粉微塵になって消し飛んだ。


「へい、とろカツ3本カレー、お待ち!」 「……これ、マジ?」 「ええ、マジです」

なんか本当に凄いのが来ちゃったんですけど

これを見てまず最初に思ったのは「やっちまったなぁ」という後悔の念。だってだって、これ本当に凄いんですもの。

このカレー、ご飯が1000g、ルーが610g、そしてお店自慢のやわらかく煮込んだとろカツが3本で390g。合計すると、なんと2キログラムにもなる。ご飯だけでも五合分あるというからたまらない。五合って。

ちなみに、ジャイアント白田はこれを2分13秒で食べたという。いやいや、そのタイムはありえないだろう。私なんて、見ているだけでもお腹いっぱいになってきたというのに。

しかし、いくら後悔しても今更後戻りはできない。カレーもこうして目の前に出されてしまっている。私は意を決し、カレーの海にスプーンを入れた。


しょうがない。食べますよ あちちッ熱ッ!自分、猫舌なんですけど……
カツ、やわらかくてうまいが、ボリュームが…… あ、もう何か辛いかも

チャレンジ開始から早くも2分半が過ぎた。ジャイアント白田ならもう食べ終わってる頃だ。

私は食べ終わるどころか、既に雲行きが怪しくなってきていた。せめて誰か応援してくれる人が欲しいところだが、客が少ない時間帯を狙って行ったため自分たちの他に客はいない。

あぁ、これはムリかもしれない。ダメならさっさとギブアップして、ゆっくり味わって食べる方が賢明だろう。他に客もいないから、ギブアップしても恥ずかしくないし。


あまりに孤独すぎる戦い すみません。もうギブアップしてもいいですか?

私はギブアップを求め手を上げたが、キッチンの中の店員さんは全く気付いてくれなかった。あぁ、何ということだろう。私の渾身の挙手、生きる為の挙手はスルーされてしまった。

仕方ない。これはもう、覚悟を決めて食うしかないようだ。そうさ、これはこのカレー自身が私に食えと言っているのだ。間違いない。


分かった、食うよ。食えばいいんだろ こんちくしょうめ

あー量多いな、このカレー ホント、きついわ

ごちそうさま!

食べきれちゃいました

正直、自分でも意外でした。まさか、本当に食べきれてしまうとは。

最初はジャイアント白田が食べきったタイム、2分13秒ぴったりにギブアップしようと思っていたのだけれども、実際やってみたらわりとイケそうな気がしたので続けてみたら、食べきれてしまいました。

私のタイムは10分少しぐらい。ジャイアント白田を超えることはできなかったかもしれないけど、近いところに行くことはできたような、できなかったような。まぁ、そんな感じで。何はともあれ、1650円がタダになったのは嬉しい限り。

しかし、これを2分13秒で食べてしまうなんて、やっぱりジャイアント白田は凄まじい。間違いなく、人間を越えてしまってるよ。

完食記念のポラロイド、名前を書く場所間違えた……

 
 
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