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ちしきの金曜日
 
船橋の飛び地をさまよって

●飛び地の現実に直面して

 飛び地の実際の様子に戸惑いながらも、どうしてこのような飛び地になったのかネットで調べ、市役所にも電話して話を聞いてみた。


子供…

 船橋市の飛び地であるこの「丸山」は、江戸時代に新しく開墾された、いわゆる「新田」であるらしい。こうした新田はその後の市町村化や、さらにはそれら同士の合併の中で、飛び地となることがままあるようだ。

 なるほどそうなのか。なんとなく発生の経緯はわかった。ただどうしても、地図で飛び地を発見したときのようなエキサイティングな感じにはならない。

 上の写真はうろうろしていて見つけた、たぶん店。「子供…」のあとが気になる。ただこれも飛び地とは関係ない。

 取材当日撮った写真には、あとから振り返って意味のわからないものもあった。


こういう風にしたいらしい

 しばらく意味がわからず、考え込んで思い出した。同行した妻から、庭をこんな風にしたいから撮っておけと命じられて撮影した一枚だ。

 いよいよ飛び地と関係ない。ただ、飛び地の何でもなさに明らかに退屈している妻の状態を、できる限り悪化させたくなかった私の気持ちが画像の外に読み取れると思う。


手前から奥に向かって、船橋市・鎌ヶ谷市・船橋市

 この写真は飛び地的にはかなりすごい。立っている地点は船橋市なのだが、奥に向かっていく道路は鎌ヶ谷市。その道をぐっと奥に進んだ部分は再び船橋市になっているのだ。

 まさに飛び地ならでは!

 でも興奮できない。


地元のふとん屋さん

 取材中の道で発見したふとん屋さん。「製造工場直販の店」ということで、質の高いふとんを手ごろな価格で販売しているのかもしれない。

 ただここで気になったのは、黄色く見える張り紙だ。


なんでもないようなことが迫ってくる雰囲気

 「キティのランドセルを15000〜18000円で販売しています」という意味の張り紙なのだと思う。それはわかる。

 しかし張り紙全体からかもし出される雰囲気は、そういう意味を超えたものがある。書かれている線や字の運びにも、なんとも言えない味わいを感じる。

 そして最大の謎は、白く抜かれた「L」字型の部分だ。

 なんというか、よくわからない。意匠を読み取ることの出来ない張り紙は、それゆえに見る者の興味をひく。裏を突いた広告手法なのかもしれない。

 さらには隣接した店も気になった。


レストランアラスカ
あ、どうもそうではないっぽい

 「レストランアラスカ」との表示があるのだが、近寄ってみると主張していることは「キャラクターオール半額」。

 右下のピンクの紙には「サンリオキャラクター全品定価の半額」とある。これってすごくないか!と、素で思ったあとに微妙な気持ちになる。


 

 
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