デイリーポータルZロゴ
このサイトについて


はっけんの水曜日
 
味玉半熟しょう油味

こんにちは、レルヒ少佐です。

レルヒ少佐

いざ館内へと入ると、まず日本にスキーを初めて伝えたというレルヒ少佐の等身大像が出迎えてくれる。レルヒ少佐は明治時代にここ金谷山で日本の軍人に対してスキーの講習を行った人だ。日本のスキーはここから始まった。

館内には他にも新旧様々なスキーグッズが展示されており、スキーファンならずとも、いやできればスキーファンの方がいいとは思うが、とても興味深い。

ハイカラさんもスキー。
スキーの歴史が勉強できます。
昔スキー。

左は昔の山スキー板。動物の毛で覆ってあり、滑る方向に毛並みがそろえられている。つまり登る方向には逆毛となり踏ん張りがきくのだ。賢いぞ、昔の人。

夢に出そうです。

当時の写真もある。みんな同じ格好なので小柳さんの記事みたいになっているがこれこそが日本スキーの創世記の光景なのだ。

館内には他にもレルヒ少佐愛用の手袋だとか、レルヒ少佐のさらに先輩のツダルスキーさんのデスマスクなんかもある。ちなみに僕はこれを見て「スキーという言葉はこのツダルスキーさんのスキーからきたにちがいない」という仮説を立てて帰ってきたのだが、調べてみたら全然違った(スキッド=横滑りする から来ているという説あり)。そういえばあちらのほうではなんとかスキーさんってたくさんいそうだ。

山岳スキーの祖、ツダルスキーさんのデスマスク。リアル。
こちらはレルヒ少佐の手袋。かわいい。

沖縄のゲーセンでも見たことがある。

スキーの歴史について学びつつも、やはり興味はあそこにある。そう、スキーの擬似滑走体験だ。僕は今日は滑りにやってきたのだ。荒天に阻まれはしたが、ここでならば聖地のスキーをシミュレートできるはずだ。それでどこにあるのだ、そのスキーシミュレーターとやらは。それらしきものはなかったけどなあ、どこかなあ。あ。

・・・あった。

確かにスキーシミュレーターだ、異論はない。だけど今回はごめんなさい、どうもお金を入れる気にはなれなかった。

 

あれがレルヒ少佐の像だ。

レルヒ少佐に会いに行こう

失意のもと、スキー場を見下ろす陸の上にレルヒ少佐の像が立っているという話を聞いたので、せめてもとこの像を見に行くことにした。手ぶらでは聖地を拝したことにならないと思ったのだ。

日本のスキーの発展を見守るレルヒ少佐。
その下でへいろんなものに恨みを抱く人。

 

帰路。ピントが全く合わない。

レルヒ少佐の丘までは晴れていれば歩いて10分くらいなのだが、見事に吹雪いたため視界を失い本気で遭難しかけた。三脚を立ててリモコンで自分撮りしていると、途中でカメラのオートフォーカスが止まらずにジコジコいいはじめる。このままだとやばい、と思った。結構道のりが長かったのだが、残っていた写真はほとんどピンボケだった。

聖地は厳しかったです

帰りに情報誌を読んでいたら金谷山では毎年2月にレルヒ祭りというイベントを行っているらしい。ここでは伝統のスタイルでスキー体験、と書かれていたがこれもあのシミュレーターだったらおもしろいのに、と思った(もちろん違うと思います)。来年のレルヒ祭りには真実を確かめに来たいと思う。

日本スキーの聖地、金谷山は僕なんかみたいな興味本位のミーハースキーヤーには10年早かったのかも知れないです。

最後の最後で撮った写真。手に感覚がないのでリモコン押せない。

 
 
関連記事
人工スキー場に降る雪
ホットドッグ発祥の地で本場のホットドッグにかぶりつく
昔の人のサーフィンを体験する

 

 
Ad by DailyPortalZ
 

▲トップに戻る バックナンバーいちらんへ
個人情報保護ポリシー
© DailyPortalZ Inc. All Rights Reserved.