|
まあ、こういうのも手づかみ弁当ではある |
東京は、あと10日ほどで桜が開花するらしい。いよいよ行楽シーズンの始まりである。
行楽に欠かせないのが弁当だ。屋外で、ポカポカと暖かい太陽の陽を浴びながら弁当を食べている時ほど「ああ、春なんだな」と実感させられることはない。ビールを飲んでも寒くないし、酔っ払ってその辺に寝ころんでも風邪をひく心配もない。
さて、その弁当だが、箸だ小皿だのの用意を面倒だと感じたことはないだろうか。私はある。実際、箸を入れ忘れたこともある。
そんなとき、うってつけなのが「手づかみ」だ。そう、いろんなものが開放的になった春こそ、手づかみに最適な季節なのだ。
(高瀬 克子) |