意外なところに穴があった!
「ところで、少し気になっていたのですが…。」と、山木さんが私のランドセルに視線を向ける。
「こちらの肩ベルトですが、小学生の頃に使われていた当時の長さのままにしておられますか?」
「あ、そのままにしています。あまり長さを調節した記憶もないです」
私がそう答えると、こんなアドバイスを下さった。
「これは少し長いかもしれません。ベルトが長いと重心が下の方にいってしまいますので、後ろに倒れそうになったり、荷物を重く感じたりすることがあるんですよ。」
「だからといって重心が高いほど良いという訳でもありませんが…。」と、山木さんは続ける。「ランドセルは、両肩と背中の3点でバランス良く重さを支え、荷物を軽く感じさせるようにできています。ですから丁度良い位置で身体にフィットさせることが、身体への負担を軽減させるためのコツなんです。」
一概には言えないそうだが、小学生の女の子なら上から2つ目の穴の位置の長さでベルトを調節するとベストな位置になるらしい。「もしかして…この長さでしたら、逆さに背負った時がご自身に丁度良いバランスになるのでは?」 |