■温泉街は微妙なことに…

洞爺湖畔をまわり、南側の洞爺湖温泉街にやってきた。
しかしあいにく、オフシーズンの日曜日。
誰もいない！ひとけがない！

温泉街を車で通ってみた。
新しくてきれいな巨大ホテルのあいまに、ぽつぽつと閉店した旅館やお店が並び、栄えているのか廃れているのか微妙な雰囲気である。

それでも、公園やお店のあちこちには、しっかり北海道洞爺湖サミットをアピールするような看板やポスターなどが準備されていた。

これから季節が暖かくなり、サミット（７月）直前になったら、どしどし観光客が集まる…と、思いたい。

■まだあったサミットグッズ

温泉街の並びにある、大きめのお土産物屋さんがにぎやかそうだったので、入ってみることにした。

こちらにもサミットグッズや、サミット土産（お菓子のパッケージがサミット仕様になっている）がいくつかあり、それなりにサミットを意識してはいるものの、ちょっとなんだか寂しい。

それにくらべて、このお店の一隅には、もっと盛り上がっているものがあったのだ。

■木刀売り場がすごいことに

温泉街といえば木刀、木刀といえば温泉街。わが父も旅行先でなぜか木刀を買ってくるタイプだったため、このイメージは根強い。

こちらのお店にも木刀売り場があり、その一角には「Ｇ８首脳名木刀」がずらりと並んでいた。
１本１本に各国首脳の名前が刻まれていて、横にはちゃんと国旗が立っている。「ジョージ・Ｗ・ブッシュ」と刻まれている木刀を、ぜひブッシュ大統領ご本人に贈呈していただきたいところだ。

ところでこちらのお土産物屋さん、マンガの影響で「洞爺湖の木刀」が大人気だそうで、売り場もにぎやかにデコレーションされていた。
お店の人の話だと、

• うちにはあまりサミット関連の観光客は来ない。
• それよりマンガのファンがたくさん来る。
• 今日も午前中ですでに木刀が５本売れた。
• 木刀はネットの通販も大人気だ。

…と、サミットの話題を振ったのに、マンガの話題に終始してしまった。売り場には各国語のマンガ本やファン同士の交流ノートも設置されているなど、一種「聖地」的な雰囲気があった。

実はこの話題、北海道ローカルニュースで読んではいたのだが、ここまでの人気だとは思わなかった。

洞爺湖は、われわれの予想外の方向で盛り上がりを見せているのかもしれない。

■さて、ごはんの時間です

洞爺湖温泉をウロウロしていると昼食の時間になり、同行者が「ごはんー」「サミット定食食べさせろー」と言い出した。

サミット定食なんて知らないよーと、目についたレストランに入ったところ、ありました…。

正確には「サミットシップ」というメニューで、サケとイクラが乗った親子丼。中央には８ヶ国の国旗が立っていて、お子様ランチなんて目じゃないにぎやかさ。

さすが北海道、味の方もかなりおいしくいただきましたよ。