水深80メートルから一気に釣り上げられたためか、目玉が飛び出てしまった赤い魚、この魚こそ、友人がエビの味がすると言い張るヒメコダイなのだ。
ヒメコダイ、姫でも鯛でもない見た目だ。サイズも小さいし、どうにも美味しくなさそうな感じなのだが、なんでも最近ではこの魚の味を知っているイタリアンレストランのシェフ達が、「カルパッチョに最適!」ということでこぞって買い求めるという、知る人ぞ知る美味な魚なのだという。
カルパッチョというよりもドンガバチョという顔なのに。味を知らなかったらたとえ魚屋に並んでいても絶対買わない魚だ。
「見た目が悪い魚ほどうまい」という格言があったような気がするので、きっとそのパターンなのだろう。 |