猫はフラッといなくなってしまう事がある。以前懇意にしていた野良猫は、フラッといなくなって帰ってこなかった。また別の猫は姿を消した後、3ヶ月して何事もなかったかのように帰ってきた。一体何処でなにをしているんだろう？猫好きだったら一度は疑問に思うことだろう。

そして先日、家で飼っている猫のなつめさん(オス1歳半が)ソワソワしはじめ、家を出た。

こ、これは！謎を解くチャンス（それどころじゃないだろ）！！

早速近所の公園を調べたら、なつめさんの手がかりがあった。

公園の地べたになつめさんのしっぽが落ちていたのだ。

なんだ、これはどうした事だ。しっぽだけでなつめさんのしっぽかどうか判るのか？判るのである。飼い主とペットとはこの程度の絆はあるのだ。

するとどうだ、しっぽの近くになつめさん（本体）がいた。

その姿は！

しっぽがないー！！

驚いた僕はなつめさんを抱えて、動物病院に駆け込んだ。

「せ、先生！うちの猫のしっぽが無いんです！これ、近くに落ちてたしっぽです！どうしたらいいでしょう？！」

「わはははは、これはしっぽの生え替わりだね。春になるとたまに猫のしっぽは生えかわるんだよ。実は最近になって判ったことでね。まだあんまり知ってる人多くないかもしれないなぁ。先月号の「ねこのいのち」読んだ？しっぽ生え替わりの特集組んでたんだけど。そうそう、自由広場ってコーナー読んでる？こないだ採用されちゃってさー。うちの可愛い猫のケロッグが載ってるから見てみてよ。キミの猫よりかわいいよ。あ、失礼。」

だそうだ。

　猫のしっぽは春になると生えかわる事があるって判って一安心。なつめさんのしっぽもそのうち生えてくるのだろう。あー、よかったよかった。

　ところで更に調べたら、しっぽの生え替わりが上手くいかなくてしっぽが生えてこない猫は、その姿を飼い主に見られるのが嫌で帰ってこなくなっちゃうのだそうだ。なるほど、懇意にしてた例の野良猫はてっきりどこかで死んじゃったのかと思ってたのだけど、実はどこかで生きてるのかも知れない。しっぽのない姿で。

以上、4月1日の報告でしたワン。