東京の中心ってどこだろう。 東京駅、皇居、都庁のある新宿、いろいろな意見があると思う。 そんななかで、東京の重さの中心を東京の中心だとする考え方もあるようだ。 日本数学検定協会も認定しているらしい。 中心地にはそのことを示す看板もあるという。 僕も、東京の重心が中心だという意見に賛成なのだが、本当にその場所が東京の重心なのだろうか?
(工藤 考浩)
東京の重心
島しょ部をのぞく東京都の地図を切り抜き、その地図の重さの中心点、つまりそこを針で支えると地図ががぴったり水平になる場所が東京の重心である。 日本数学協会が定めている東京の中心というのは、要するにそこのことだ。 数学検定協会というくらいだから、それを数学的に求めたのだろう。 では、本当にその場所が東京の重心なのだろうか。 まずは実際に地図を切り抜いて確かめてみよう。
厚みのある地図を切り抜く
スチレンペーパーという厚みのある素材に印刷された地図を入手して、ていねいに切り抜いた。 この地図を針で支えてぴったり釣り合う場所が東京の重心だ。 はたして協会の認定した場所と一致するだろうか。
まずは行ってみた
というわけで、日本数学検定協会が計算した東京の重心に向かった。 その場所で、僕が切り抜いた地図の重心が自分のいる場所とぴったり重なるか試してみたいと思うのだ。
この先に東京の中心がある
看板があった
日本数学検定協会が計算した東京の重心のすぐ近くに公園があり、それを示す看板が掲げられていた。 この公園で、切り抜いた地図のバランスがとれる場所をさがしてみよう。