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フェティッシュの火曜日
 
プロに包丁の研ぎ方を習いたい

包丁研ぎの実践練習

包丁を研ぐ場所は同じ建物のベランダで、テーブルの上に水が入った箱と、砥石を置く台が人数分セッティングされていた。

ベランダで交差点を見下ろしながらみんなで包丁研ぎ。なかなか非現実的な空間である。


交差点を見下ろしながら包丁研ぎ。1ページ目の外観写真をよく見ると青いケースが写っています。 このケースと台のセットがすごい使いやすかった。今度作ろう。

実践練習は、各自が先ほど習ったことを踏まえて包丁を研いでいき、そこに先生が一人一人をまわりながらアドバイスしていくスタイル。

砥石を充分に湿らせたら、先ほどの講習内容を思い出しながらさっそく包丁を研いでみるのだが、やっぱり自分がやっていることがこれで正しいのかがよくわからない。


包丁を研ぐと人は無口になる。

 

プロの技はカッコイイ

しばらくすると私のところに先生がまわってきたので、まずはお手本を見せてもらった。


リズミカール!

さすがは総火造り裁ち鋏最後の伝承者。包丁を研ぐときの音からして違う。そして研ぐ動きに無駄がない。砥石と包丁の角度もピタッと固定されていてまったく軸がブレていないのだ。


「切れる包丁で手を切っても医者へいって縫ってもらえばすぐ治るよ」だって。


プロによる正しいやり方をみることで、はじめて自分のやり方がダメなことに気がつく。人として軸がぶれすぎだよ自分。


両刃の包丁の場合、これくらい浮かせて研ぐそうです。 片刃の和包丁の場合、刃と砥石をピッタリと付けて研ぎます。

いろいろと教えてもらった中で一番驚いたのが、砥石のカス(砥糞)はどんどん洗い流したほうがいいということ。砥糞で研ぐのは仕上げ用の砥石でピカピカに仕上げたいときだけなのだという。包丁はあくまで砥石で研ぐので、砥石がきれいな状態が一番研げるのだ。一所懸命に砥糞を溜めながら研いでいた自分にサヨウナラ。

これを知っただけでも今日来てよかったと思った。

 

なんとなく研げるようになってきた

しばらく手とり足とり教わって、包丁を研ぐときの手の動かし方、持ち方、角度、表情などがなんとなくわかった気がした。わかってくるとこれが楽しい。

あんまりずーっと研いていると、包丁がどんどん小さくなってしまうので仕方なく程々でやめるのだが、できればもっともっと研いでいたい。もっと包丁を研ぎたいがために、一階で包丁を大量購入してきてしまいそうだ。

ちゃんと研げたかどうかは、刃にツメをあててみてチェックする。ツメが刃に引っかかる感じになればOKだ。でもやっぱりツメじゃなくてキュウリやトマトあたりで今すぐに切れ味を試してみたい。ちくしょう、なにか買ってくればよかった。


ちゃんと研げただろうか。ちなみにこの包丁は前にここで作ったやつ。 包丁の刃をツメがツーっとすべったらまだ研げていない証拠。

 

包丁は気楽に研げばいいらしい

自分のやり方がちゃんとなっているかを先生に聞いてみたら、「大丈夫、大丈夫。砥石に水つけて、いったりきたりしていれば、包丁はある程度は研げるから!」と力強い言葉をいただいた。

いったりきたり! なるほど、包丁を研ぐというとなんとなく敷居が高い気がするのだが、別にプロの研ぎ師をめざす訳じゃなければ気楽にやればいいのか。ちなみにハサミを研ぐのはとても難しいらしい。包丁にサビが多少残ったとしても、別に毒じゃないから気にするなともいわれた。

なんだか気持ちが楽になったので、これからは軽い気持ちで包丁研ぎをやっていこうと思う。


講習を終えて。サングラスの下は優しい目でした。

話はもうちょっとだけ続きます。


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