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ロマンの木曜日
 
衛星写真は本当に地球なのか
ここで快適に寝たい

暁を覚えないで春眠と呼べるか!の言葉どおり、春は眠い。
眠っているときはさほど眠くないのに、起きようと思った瞬間に眠くなるというのはとても不思議なのだが、とにかく眠い。
特に、朝ピピピっと目覚ましが鳴ってから会社で仕事を終えるまでのあいだが一番眠い。
眠いのを我慢するのは体によくないという話しも聞くので、できれば寝たい。
そこで、会社で快適に寝る器具を作ろう。

工藤 考浩



なぜ眠いのか

春はなぜ眠いのか。
僕は春じゃなくても眠いのでその答えを知らないが、眠いというのは人生を左右する切実な問題だ。
実際に眠いのを我慢しきれなくて命を落としてしまった人もたくさんいる(居眠り運転、寝たばこなど)。
僕も仕事中に寝てしまわないように努力はしているが、パソコンでメールの返事を書いているはずなのに、気がつくと画面がスクリーンセーバになっていることがある。
そう、寝てしまっているのだ。
しかし、自分の席で寝るのはどうにも見栄えが悪い。
だって、それじゃまるで居眠りをしているみたいではないか。


ねむいから眠いのだ

トイレで寝る

みなさんは仕事中眠くなったらどうしているだろう。
きっとトイレの個室に入って寝るというのが一般的ではないだろうか。
しかし残念なことに、便器というのは睡眠に適さない形状をしているため、寝心地がよくない。


こう寝るのも疲れるし

これもすぐに「がくっ」となって目が覚める

これでは首が痛くて夜眠れなくなる

器具を作ろう

障害があっても逃げずに取り組むというのが僕の仕事に対するスタンスだ。
トイレで快適な眠りを得るための睡眠補助器具を製作してみよう。


材料をそろえた

100円ショップでそろった

器具の製作に必要な材料は

・ドアフック6個
・自転車かご用のネット
・ロープ

以上だ。
これらはすべて100円ショップで購入することができる。


自転車用ネットにロープをくくる

ドアフックをトイレの壁に取り付け、そこからロープでネットを吊って、簡易ハンモックのようにして、そこに頭をのせれば、快適に眠れるのではないだろうか。
ドアフックを6個も用意したのは、1つあたりの耐荷重量が2kgなので、できるだけ数を増やしたかったからだ。
このフックで頭を支えるのだから、これくらいは必要だ。
フックにはドアを保護するためのスポンジがついているので安心だ。
仕事中に寝てあげくのはてにトイレの壁を壊したとなれば、かなり怒られてしまいそうなので、このへんは手を抜かないでおきたい。


保護用のスポンジ付き
なんか浜崎あゆみみたいになった

さて、いよいよ実験

なぜだろうか、こういう作業をしているときはちっとも眠くない。
眠くはないが、できあがった器具をもってトイレに行ってみよう。


トイレトイレー

では、はじめます

器具をセット

まずはトイレの仕切り壁にドアフックを取り付ける。
このドアフックは引っかけるだけのタイプなので、壁に糊が残ったりはしない。


バランスよく引っかける

ロープを掛ける

反対側も

バランスをとる

フックにロープを掛けたら、ネットがちょうどいい位置にくるように、長さを調整しよう。
うまくバランスをとることが肝心だ。


できた

寝心地を試す

完成したので寝心地を試してみよう。
はたして快適な眠りとなるだろうか。


ちょっと死んでるっぽいかな

なかなかだ

見た目はやや死人風だが、意外に快適だ。
本当に普通に寝られる。
大成功だ。
しかし、ロープがずれると首にひっかかって死んでしまう可能性があるので注意が必要だ。


前から見ても死んでる人っぽい

もうひと工夫

今回製作した睡眠補助器具は、はじめての割によくできていたと思う。
しかし、ネットのおでことアゴが当たる部分に力が集中し、長く寝ていると跡がついてしまう(これは会社で寝るには致命的だ)ので、スポンジなど柔らかい素材のクッションをあてるなど、もう少し工夫したらもっと快適に眠れるようになりそうだ。
が、そうなると本当にこれを使って仕事中に寝てしまいそうなので(その場合はこのように記事として世に発表できない)、このくらいの完成度でいいと思う。
おやすみなさい


 
 
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