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ダウジングなしの場合
比較のため工藤さんにチャレンジをお願いした。制限時間内に同じ浜でダウジングなしでどれだけのアサリが捕れるのか(もしくは捕れないのか)試してもらおう。 |
負ける気がしないです |
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スタート!のかけ声と共に工藤さんはひょこひょこと海へと向かっていく。「潮干狩りなんて小学生ぶりですよ」と言っていた。しかも頼りどころなしで、だ。まあ結果は見えているようなものだが、がんばってもらおうではないか。
工藤さんは思い出したように、ふとしゃがんで浜を掘り出す。しかもまったく人気のない場所を選んでいるではないか。甘い、甘いよ、工藤さん。
「いましたよ」
しかし早速アサリを掘り当ててきたのでびっくりした。なんだ。まあビギナーズラックという言葉もある。これで終わりかもしれないが、時間内がんばってもらいたい。 |
手がかりなく浜へと出て行く工藤さん |
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「いましたよ!」 |
なかなかやるではないか |
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ダウジングに頼らない工藤さんはなんの手がかりもなく歩く。そして突然しゃがんで浜を掘る。するとそこには貝がある。
いますらっと書き流してみたが、つまりはどんどん貝が見つかるのだ、怖いくらいに。後で写真を確認していたら、徐々に写真の数が減っていき、最後の方はほとんど写していなかった。悔しくて写していられなかったのだと思う。 |
工藤さんはひょうひょうと歩き |
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ねえねえ工藤さん、どうしたらそんなに貝のいるところがわかるんですか
「なんですかね、カンというか、まあ一つ見つけたら根気よく探してみると案外かたまって見つかったりしますね」
なるほど。僕みたいに一つ見つけたらよろこんで場所を移るのではなく、その周りにいる友達の貝も一緒に探すのだ。理にかなっている。
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躊躇なくしゃがんで掘り始める。するとそこに貝がいる |
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今日見た中で一番採っていた人も |
そういえば群れてなかった |
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「それから人のいないところがやっぱり荒らされていなくていいみたいですね」
そういえば漁場を見渡すとたくさん採っている猛者たちはだいたい一人でやっている。強いものは群れないのだ。僕は寂しがりやなので知らず知らずのうちに人のいる方向へと向かっていた。家族連れやレジャー目的ではないのだから一人で掘ったらよかったのだ。 |
みんなで掘った方が楽しいが、貝も分散する |
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制限時間内に工藤さんが捕ってきたアサリはざっと僕の倍はあった。同じ時間を設定してもう二度目の勝負もお願いしたが、差は開くだけだった。なんなんだいったい。やりきれない思いで針金をしまった。 |
力関係が決まった瞬間 |
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敗因を僕なりに分析してみたので、これから潮干狩りに行く予定のある方は参考にしてもらいたい。
・貝が一つ見つかったら周りに仲間がいることが多い
・掘るときはなるべく人の少ない場所を選ぶべきだ
・欲を言えば引いてきた潮のぎりぎりのところを一番乗りで掘りたい
・最初クマデで当たりをつけ、あとは手で掘った方がよい(工藤法)
もっとも、一番の要因は僕がダウジングで場所探しをしている時間も工藤さんはまじめに砂を掘っていたということだろう。単純に掘る時間の問題だといえなくもないが、何を言っても負け惜しみになるのでもうやめる。 |
数える必要もなかった(右;工藤、左;安藤) |
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