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ちしきの金曜日
 
高架下建築を鑑賞する

■存亡の危機か、高架下建築

これまでご紹介した作品達をご覧いただいてお気づきの通り、この高架下、かなり年季が入っている。

この秋葉原〜浅草橋間は総武線の中でもこの一駅区間だけがある点で特殊なのに気がついた。それはこの区間だけが言わば「純粋総武線区間」とでも言うべき箇所なのだ。

秋葉原より西は中央線が、浅草橋より東は総武快速が合流してくる。特に西は地形が台地になるためか高架でなくなることもあり、結果的にこの秋葉原〜浅草橋間だけ独特の雰囲気がある。

これらの条件と「高架が年季が入っている」こととの関連はよく分からなかったが("鉄"な読者の方の情報を乞う)、雰囲気作りに一役買っていることは確かだ。


あちらこちらで補修の工事が行われています。古そうな構造。他ではあまり見たことがない。

こちらは補修後か。砂糖でコーティングしたケーキみたい。

秋葉原寄りではこういう工事中風景がよく見られます。アーチ型の構造に建築が埋め込まれているさまがなんかけなげ。

埋め込まれっぷりが見た目てきとうな感じで良い。

工事中でいちばんびっくりしたのは、これ。なんだこのモンドリアン風抽象絵画は!できることなら末永くこのままでいていただきたい名作。

こちらも期間限定の高架下絵画作品。補修が必要なひび割れを示すためチョークで書いてある。ここまで書き込んじゃったらもはや意味ないんじゃ。重要部分にアンダーライン引いてったら、教科書が全部アンダーラインになってた島田くんを思い出す。

■大阪なども見に行きたい

今回は東京でしかも秋葉原周辺だけをとりあげたが、全国にはまだまだたくさんすてきな高架下建築があるはずだ。たしか大阪も天満の周辺とか良い感じだったような気がする。同好の士がいれば、ぜひ一緒に見に行きたい。

いないか。いや、いるはず。 

取材中、秋葉原で宮城さんを発見しました。目立つなあ。

 
 
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