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はっけんの水曜日
 
ゆでパン、クネドリーキを作ろう

(text by 大塚 幸代



4月27日に TOKYO CULTURE CULTURE : にて行われた、
チェコだらけで150分。CUKR[ツックル]ナイト!
盛況のうちに無事終了しました。
参加してくださった皆様、来れなかったけれど気にとめてくださった皆様、ありがとうございました。
(チケット完売のため、入場出来なかった方もいらっしゃったとのこと、ごめんなさい)。
当日はスペシャルメニューとして、
チェコビールとチェコのジャガイモ料理ブランボラークが販売されたんですが(好評でした)、
チェコ料理をスライドで写している時、
客席の皆さんが「うわあ〜コレ食べたい〜」と叫んでたメニューがあったので、
チェコ総合情報誌「CUKR[ツックル]4号」に掲載されているレシピを参考に、作ってみます!


用意するもの:小麦粉150グラム、牛乳50ml、ドライイーストひとつまみ、
卵黄小さじ1、塩適量、食パンなど余ったパン1枚くらい。


まず、ぬるく温めた牛乳と小麦粉、ドライイーストを混ぜて「予備発酵」というやつをします。
イースト菌に「出番ですよー」って知らせる作業だと思うのですけれど、最近は「予備発酵要らないので、そのまま粉に混ぜちゃってください」という簡単なドライイーストも多いので、パッケージにそういう表記があったら、この過程は省略してください。


次に、材料を全部混ぜて、こねます。
食パンはちぎって混ぜ込むんですが…食パンを入れる理由が分からなくて、古いパンの再利用法なのかな? と勝手に思っていたのですが、CUKR[ツックル]編集長・梶原さんにきいたら、「チェコのパンはもともと固くて日持ちするので、パンを混ぜ込むのは、再利用というよりバリエーションのひとつ、 他に茹でじゃがいもやサラミ、パセリを入れたりもします、添える料理や味の好みで決めてるいるようです」とのこと。なるほど。



ねリ込んだら、円筒形に形作ります。直径4、5センチくらいでしょうか。

沸騰したお湯に塩をひとつかみ入れて、これを、ゆっくり茹でます。なんと30分間も。
「こんなの茹でたら、スイトンみたいになっちゃわないかな?」と心配していたら、


30分後、こんな、ポンポコリンに膨らんでいました。ワオ!




これを1〜1.5センチの厚さに切り分けるのですが、切ってみると…。




ベチャベチャにならず、ちゃんと、もちもちした感触の、独特なパンになるんです、これが。




じつはこのパン、「グラーシュ」という、ビーフシチューに似た料理と、よくセットで出されるのですが、「グラーシュ以外にも合うのでは?」と考えて、ハヤシライスのハヤシを買ってきてみました。

お、ちゃんとしたチェコ料理みたいだ! チェコ料理専門店で頼んだら、1500円くらいしますよ!

しかもハヤシに合う。美味い。
クネドリーキだと、皿に残った「うまい汁」を、全部ぬぐいとって食べられるので、そこも魅力です。

■またチェコに行きたいなあ

この「クネドリーキ」は基本主食(日本のゴハンのようなもの)で、お酒を飲まない人も楽しめるメニューなんですが、ビールにも合うんです。
ビール大国・チェコには、他にもビールに合うメニューがいっぱい。
日本に輸入されているチェコの瓶ビールも美味しいですけれど、本場の地ビール、ハンパなく美味しいですよ。
ああ、チェコ料理と、あのちょっと濃い目の地ビール、飲みたいなあ…。

皆さんもチェコに行くといいですよ。ビール! チェコ料理! ビール! チェコ料理!
その前に、この簡単なクネドリーキをお試しあれ!!


記事協力:CUKR[ツックル]4号「今日だけチェコ料理」担当・佐藤徳子様
チェコ総合情報誌 CUKR[ツックル]
https://cukr.net/


 
 
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