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ひらめきの月曜日
 
67種類のガムを噛み比べた男と「利きガム対決」

今回利きガム対決に使うガムは以下の17種類



・XYLISH/キシリッシュ(明治製菓)
・XYLITOL/キシリトール(ロッテ) 1997年
・GREEN GUM/グリーンガム(ロッテ) 1957年
・COOL MINT/クールミント(ロッテ) 1960年
・Clorets XP/クロレッツ・エックスピー(キャドバリージャパン) 1985年
・XYLISH +F/キシリッシュ・プラスエフ(明治製菓)
・ACUO GREENMINT/アクオ・グリーンミント(ロッテ)
・Recaldent/リカルデント(グレープフルーツミント)(キャドバリージャパン)
・FLAVONO/フラボノ(ロッテ) 1983年
・poscam/ポスカム(フレッシュライム)(江崎グリコ)
・SPASH/スパッシュ(ロッテ)
・BLACK BLACK/ブラック・ブラック(ロッテ)
・Glamatic/グラマティック(月夜のベリー)(ロッテ)
・Glamatic/グラマティック(朝つゆライチ)(ロッテ)
・オトコ香る。(クラシエフーズ)


あと、ガムではないがサービス問題として『ハイチュウ』(森永)も入れてみることにした。

公平を期すために、お互いにとりあえず一通り試食して味を覚えてから、そこから目隠しして、どのガムなのかを当てるチャレンジを行うことにした。


試食中。

 

まずは普通の人代表、梅田カズヒコさんの挑戦です

まずはガムに対する知識や愛が人並みの、普通の人を代表して僕が挑戦することにした。

年齢は26歳、趣味は映画鑑賞、高校の頃の偏差値は54、身長は169センチ、ウエストは80センチ、生まれた街はニュータウン、好きな食べ物はウナギ料理と焼肉、学生の頃に毎週欠かさず読んでいた雑誌は少年ジャンプ、ライターという職業を選んだのはモテるかもしれないと思ったから・・・

自分で言うのもなんだが、どこの会社にでもいるような普通の20代、無個性の塊のような人がこの僕である。


デイリーポータルZが誇る“普通の20代”

 

はむ。むむむ、この香り、この味は・・・
こんな分からないものかねー

一般人代表、ガムに噛まれるの巻き

普通の人と言っておいてなんだが、僕は食べ比べ企画をたくさんやっている。タウン誌でラーメンの記事を書いたり、料理人に取材したりもする。味の微妙な差異を書かなければいけないという職業柄、自分の舌には少し自信があるつもりだ。

と言うわけで、かなり頑張って挑戦した。僕の中での作戦はこの通り。

まずは明らかに違う『粒ガム』と『板ガム』に二分する。


そのあとに、明らかに特徴のあるものを分ける。

『ミントガム(サンコー)』(明らかに食感が違う)
『オトコ香る。』、『Gramatic各種』(香りが違う)

あとは勘!!

という戦略で臨んだ。

しかし、視覚をさえぎるとこんなにも人間は分からないものか。自分の食感に自信をなくす。よくテレビで利き○○対決をやっていて、なんでこんなものも分からないのか、とバカにしていたが、これからはやめようと思います。

 

結果発表


15問中6問正解。努力したが平凡な結果。かと言って全問不正解とかなら逆に面白いが6種類は当てている。この感じが僕の芸のなさを表している。

ちなみに、言い当てたのはサービス問題の『ハイチュウ』、『サンコーミントガム』をはじめ、『グラマティック』2種、『男香る』、『ブラックブラック』など特徴的なものばかり。

言い訳するわけではないけど、キシリッシュをキシリトールと答えたり、惜しい間違いはいくつかあった。

 

 

休憩中に余談、お口の恋人ブランドはだてじゃない!!

ちなみに、今回使用したガムを発売年の古い順に並べるとベスト5は以下の通り。
グリーンガム/ロッテ(1957年)
クールミント/ロッテ(1960年)
フラボノ/ロッテ(1983年)
ブラック・ブラック/ロッテ(1983年)
クロレッツ/キャドバリー(1985年)

グリーンガムは今年で何と51歳。日本で発売されたガムの中で、最も古い商品のひとつだ。こうして見ると、“お口の恋人”ロッテの商品がロングセラーを独占していることになる。ガムの歴史はロッテの歴史と言っても過言ではない。ちなみに、ガムブログのイノウエさんもロッテのガムが高評価であり、「なんだかんだ言って、ロッテのガムが一番バランスが取れている」と語る。


今年で51歳。ガムに歴史あり

 

 

続いてイノウエシンゴさんの挑戦です

続いてイノウエシンゴさんの挑戦。
僕が平凡な結果だったから、イノウエさんがパーフェクトを取ってくれると、記事として美しいですよ、とプレッシャーを与える。

「ガムは毎日食べてますけど、こんなことはやったことがないですからねー」
とイノウエさん。そりゃそうだ。果たして何問正解するのか。


ガムは好きですけど、こんなことやったことがないですからねー

 

うーん、難しいなー

ガム博士本領発揮

実は意地悪をして、最初に特徴があまりなさそうな「キシリッシュ」を食べてもらった。

キシリッシュはキシリトールやアクオなど、ほかのガムなどと味が似ている。しかし、イノウエさんの回答は

「うーん、この噛み心地は、『キシリッシュ』ですね」

声をあげたらバレるのに、思わずおー! と言ってしまった。

その後も『アクオ』、『ポスカム』など、難しいところを次々当てていくイノウエさん。

はたしてパーフェクトなるか。

 

結果発表


17問中15問正解。

注目の間違いはクールミントをグリーンガムと答え、グリーンガムをクールミントと答えたこと。「なんだか間違いまでプロっぽいですね、梅田さんと違って」とは工藤さんの弁。確かに。

噛み分ける違いは何か伺ったところ、粒ガムの場合、硬さが微妙に変わってくるとのこと。ロッテが標準で、キャドバリーはやや硬いのだそう。まさか硬さまで噛み比べているとは。おみそれしました。

 

おまけ

こんな感じで挑戦してました。



奥深きガムの世界

けっこう面白いので、皆さんも試してみてください

ガムなんて他社との比較が一番難しそうだが、イノウエさんはほぼ目隠しした状態でほぼすべてのガムの味を把握していることになる。これは恐れ入った。そんなイノウエさんにガムの魅力について語ってもらった。

「例えば、缶ビールなら、やっぱ『スーパードライ』じゃないとダメなんだよね、とか、『淡麗』もうまいよ、とかいろいろ議論になる。でもガムの場合、やっぱり『キシリッシュ』じゃなきゃダメだね、とかそういう話にはならない。メジャーな食べ物のはずなのに、味の議論はあまり行われていないんじゃないか。もしガムについて国民がこだわりだしたら、開発者も気合を入れていいガムをたくさん作ってくれるんじゃないか。そう思って、細々とガムの広報活動を続けているんです」

確かに。そんな、メジャーなのに日陰な商品にスポットを当てられるのってなんだか面白い。

これからは同僚に『ガム食べる?』と聞かれたら『○○? だったらいらないなー。僕は△△しか食べないから』と言ってみたい。


 
 
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