改めて扉Eの音を聴いて、僕は感動しました。メカニカル感はそれほどでもないのですが、閉まった瞬間の音の潰れ方とその後のリバーブが、もうこれは宇宙空間で大砲をぶっ放したかのような大迫力サウンド。ものすごい勢いで吹き荒れるスキマ風の音も、宇宙っぽさを一層引き立てています。
ちなみに最初の音はカードキーを通す様子。しかし音だけ聴くと、もうこれは最終兵器を起動させるトリガーの音という気さえしてきます。
続いての扉Fは、扉Eで高まった興奮を抑えるのに最適な、いたって普通の音。強すぎず、メカニカル過ぎず、大人しくパタンと閉まるその音はまるで、落ち着いて仕事に入りなさいよ、と戒めてくれているかのよう。
これからは毎日エレベーターに乗る前に、この扉Fの音を聴いて気持ちを鎮めたいと思います。
ここからエレベーターに乗って5Fへ向かうと、いよいよ僕のオフィスへ入る最後の扉Gが出現します。 |