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フェティッシュの火曜日
 
タケノコを掘って刺身で食べたい

タケノコを掘ろう

どうにか自力でいい感じのタケノコをみつけたら、さっそくタケノコ掘りにチャレンジだ。

タケノコ掘りっていうと難しいコツとかいろいろありそうなものだが、おばあちゃんは別に売り物のタケノコではないので、私達が好きに掘っていいという。芋掘り遠足みたいだ。


いい感じと思われるタケノコ発見。

クワでタケノコの外側の土を掘っていき、根本が見えたらザクッとクワの刃を入れて土から引き離す。そうそう、この作業をぜひやってみたかったのだ。


見事なへっぴり腰。それを眼鏡越しに見守るのは、おばあちゃんの孫娘。

タケノコの根本に差し込んだクワに力を入れると、ボコッという小気味いい感触と共にタケノコがもげた。


やったー。

タケノコ掘り、これぞまさに「収穫」っていう感じでおもしろい。もっと前から知っておきたかった楽しさだ。今日はせっかくの掘り放題デーなので、今までの人生で掘れなかった分を取り返すべく、どんどん掘らせてもらおう。

 

生で食べてみよう

調子に乗ってボコボコとタケノコを掘っていたら、鍬をグッと入れるタイミングを間違えてタケノコの先っぽだけがとれてしまった。


失敗!

あらもったいない。しかしこの断面、とても瑞々しくてうまそう。サトウキビみたいである。

よし、せっかくだからこいつをスニッカーズのように囓ってみよう。刺身を通り越してタケノコの丸かじりにチャレンジだ。東海林さだおの本のタイトルみたいだ。

皮を剥いて期待たっぷりにかぶりつく。


エグーい。

堀りたての若いタケノコだけが持つ自然な甘さ、ジュースがあふれ出るほどの瑞々しさ、シャクっとした独特の歯ごたえ、それらはどれも絶品なのだが、それらのプラス要素をまるっきり無にする雑草の如き強烈なエグみ。

だめだ、いくら堀りたて新鮮なタケノコといっても、パンダじゃないんだから調味料もつけずに丸かじりするのは無理があるようだ。

 

刺身にしてみよう

まてよ。ちょっといま囓ったタケノコは小さすぎたのかもしれない。もうちょっと大きいタケノコの根本部分を薄切りにして、醤油をつけていただいてみよう。


これだったらきっと大丈夫。

今度こそ、エグみよりも甘みが勝ってくれるはず。

信じているぜ、堀りたてタケノコ。

うまいと信じて、甘いと信じて、とにかく信じて、ばくっと食べる。


やっぱりエグーい。

タケノコの生食はダメだ。どうにもエグみが強すぎる。

マヨネーズをもの凄いたくさんつければどうにかなりそうだが、醤油くらいでは太刀打ちできないエグみがある。

竹にもいろいろな種類があるので、全ての竹のタケノコが生食に向かないということではないのだろうけれど、とりあえずここの竹は火を通した方がいいようだ。

ぐげー。

 

焼いてみよう

でも大丈夫。こんなこともあろうかと、タケノコを火を通して食べるために七輪を持ってきたのだ。

小さいやつを皮付きのまま炭火でじっくりと焼けば、いい感じでタケノコの蒸し焼きになるはず。コレもまた刺身と同様に憧れていたタケノコの食べ方だ。


今度こそうまいはず。

皮が焦げてタケノコの水分がジュージューとあふれ出してきたところで、皮を剥いていただこう。しかし小さいタケノコって、皮を剥いちゃうと本当に小さいな。


このくらい焼けばきっと大丈夫なはず。 小さくなっちゃった。

さっきの生食のエグみが口の中に少し残った状態で、ちょっと不安を抱えたままにアツアツホコホコに焼けたミニタケノコにかじりつく。


あ、今度は甘い!

やった、今度は甘い!まるでとうもろこし!やっぱりタケノコは火を通したほうがうまいんだなあと一人で納得していたら、遅れてエグみが口の中で爆発した。

ぐええ。

やっぱりマヨネーズが欲しい。持ってくればよかったな。


「アクを抜かないとダメよ!」だって。やっぱりそうか。

火を通すだけではなくて、アクを抜かないとこのエグみは抜けないらしい。

この大量に掘りまくったタケノコ、おばあちゃんが全部持って行けというので、持って帰ってアクを抜き、普通に料理をしてみようかな。


刺身の味は置いておいて、とりあえずタケノコを掘るのは楽しかった。

せっかくの新鮮タケノコ、美味しく食べなくてはおばあちゃんに失礼だしね。


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