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ロマンの木曜日
 
遠くまで乗り過ごしたい

ほしいほしいほしい

商品というのは欲しい人がいないと商品として成立しないわけで、出展企業ももちろん商売として商品企画をしているのだから欲しいという人がいるのは当たり前で、そしてその欲しい人というのが僕だ。
あれもこれも、欲しいものばかりだ。
ああ、今日の僕は欲にまみれている。


童友社さんのブースで見つけた紙飛行機をモーターで飛ばすおもちゃ。これは出たら絶対買う。

これも欲しいなあ

きっと僕はこれが好き

取材中は興奮しながら夢中で撮影していたのだが、あとで写真を見返してみたら同じような方向性のものが多く写っていた。
これらの写真がそうである。
まったく意図しなかったのだが、いわゆる「はたらくくるま」をたくさん撮影していた。
いままであまり意識しなかったが、きっと僕は「はたらくくるま」が好きなのだろう。


ダンプかっこいい

バスかっこいい

城の向こうにバス。観光地みたいでかっこいい

パワーショベルかっこいい

建設機械はかっこいい

完全新金型もかっこいい


なんといってもラジコンヘリだ

そして意図していっぱい撮影したのがラジコンヘリだ。
なぜならいま僕はラジコンヘリが欲しいからだ。
世の中的にもラジコンヘリがブームらしいが、僕はそれを空前の大ブームだと勘違いしていた。
いろんなメディアにラジコンヘリが取り上げられていると感じていたのだが、実はそんなに頻繁にというわけではなかったらしい。
僕が知らぬ間に情報を選択的に吸収していたようだ。
それくらい、僕はラジコンヘリが欲しいらしい。
もちろん実物をこうしてたくさん目にすると、欲しくて欲しくてたまらなくなる。


だって空飛ぶんだよ

僕も飛ばしたいんだよ

実際に飛んでるんだよ

超メカニカルなんだよ

エアーウルフもあるんだよ

これなら買えるかもしれないよ


思い出に再会

会場内は楽しくてかっこよくて欲しくなるものばかりで、すっかり興奮して舞い上がっていたのだが、そんななか懐かしくて涙我で出そうになったのがこちらのブースだ。


うわー、なつかしー!

プラカラーのにおいまで思い出す

懐かしの万年社さん

上の写真を見て、「おお!」と思った方がきっと何人かいるだろう。どうです、懐かしいでしょう?
この万年皿や万年筆というのは、僕が子供の頃プラモデルの塗装をするのに使っていた塗料皿と筆なのだ。
それが30年近い昔と全く変わらないパッケージで展示されていたのである。
しかもほとんどの商品が当時のままの金額というのだ。


パッケージもディスプレイも昔のまんま
あこがれの筆洗い皿

社長さんに話をうかがった

ブース内にちょうど万年社の社長がいたので、話しをうかがうことができた。
名刺をいただいてびっくりしたのが、なんと社長の苗字が「萬年」さんなのである。これは知らなかった。
いつまでも長く使える道具だから「万年…」という商品名だと勝手に思っていた。
「みなさんそうおっしゃるんですよ」ととても優しい笑顔で萬年社長は言った。
「他には、ブースの前を通りかかって『まだ売ってるんだ!』と声に出して驚かれる方も毎年おられますね。」
とても失礼な話だが、僕もそのひとりだ。
お話によると、発売以来ほとんどの商品で値段を据え置いているとのこと。道具を買ったらプラモデルが買えなくなるというのでは子供がかわいそうだという社長の心配りだろう。
「でも、このところの金属価格の上昇は痛手です。材料メーカーにも、玩具店さんにも無理を言って、なんとか値上げせずにがんばっています。」
うれしい話だ。
大人のマネーゲームのせいで子供が遊べなくなってしまってはあんまりだ。


「なんとか値上げはせずにがんばってます」と萬年社長

万年皿と万年筆のパッケージを見て、子供の頃のようにまたプラモデルを作ってみたいという気持ちがわきあがってきた。
あの頃は使い終わった皿をシンナーで拭いて何度も大切に使っていたが、今だったらポイと使い捨てられる金額だ。
でもきっと、子供の頃とおなじように何度も使うんだろうと思う。


僕が子供の頃もたしかにこれくらいの価格設定だった


 

 
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