ぐっと距離をつめ、諭すような優しい口調で話すおばさん。ぼくと孫が重なり、もし孫がこんな体たらくになってしまったら……と、一気に不安が募ってきたらしい。
す、すみません。
とにかく頑張りますと言うぼくの精一杯の笑顔にやっと安心してくれたのか、おばさんはもう一度、「若いってすばらしい」と言って、自分のお店に戻っていかれた。
●立ち飲みつづける
さて、ガチガチ緊張ではじめた立ち飲みだったが、会話したことも手伝って、だんだんとリラックスしてきた。アルコールがまわってきたと言い換えてもよい。道行く人を眺める余裕もでてくる。 |