−−当時はどこも学ランで。
「そうですね、100校くらい相手にしてたんじゃないですか。それが80年代後半からブレザーに変更していくんです」
−−あー、その頃の印象ありますね。「かわいい制服」を売りにする学校が出来たり。
「それはどういうことかというと、先生方が生徒の制服の取り締まりが大変だと。それに加えて、学生服メーカーが自社の売り上げを確保するために生地メーカー・小売店と組んで『オリジナルの制服を作りませんか』ともちかけたんです」
−−そういう理由が!ある意味、変形学生服メーカー潰しみたいな。
「それはありましたね。ブレザー制服って学校とタイアップして作るからひとつひとつ違うんですね。黒の詰め襟みたいに、ひとつの種類をロットで作れないんですよ。まとまった数にならないから。それに生地もメーカーさんが出してくれないし」
−−学ランみたいに「ちょっと違う制服」てのが作れないんですね。 |