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ちょっと見てきて 父の日特別企画
 
父の日企画「父の見てきて」がはじまります
父の日っぽいものを探しに行ったら、なぜかお店のイチオシは籐の家具でした


 まだ5月なのに気の早い話で恐縮ですが、6月15日は父の日です。ちょっと見てきてでは今日から父の見てきて特集がはじまります。

 企画の主旨は、先月の母の日特集とおなじ。1.お父さんに見てきてほしい場所を聞いて、ちょっと見てきてに投稿する、2.誰かが見てきてくれて、親孝行達成!、3.自分でも他の父の「見てきて」を見てくれば、親孝行2倍!、とそんなぐあいです。見てきてあげたりもらったりして、世界に広げよう、親孝行の輪!(と勢いで言ってみましたが国内しか登録できません。すみません。)

>>「父の見てきて」トップページはこちら

(text by デイリーポータルZ編集部



ライター陣の父が見てきてほしいところ

 前回の母の日特集で、母の日直前から特集をスタートしたところ母の日当日にはレスのついてない「見てきて」ばっかりだった…という反省を生かし、今回は早めに始めることにしました。これで「見てきた」がたくさん集まったころに父の日がやってきて、うまいタイミングで父孝行ができる、って寸法です。GW、母の日ときて3回目の特集でやっと気づきました。かしこいなー。

 まずは投稿の見本として、当サイトのライター陣に自分の父に見てきてほしいところをきいてもらいました。

 

 

高瀬さん画・父の似顔絵

月曜ライター・高瀬さんの父

父:ワシはもう一回ブラジルに行きたい。
高瀬:や、ちょっと待って。違う違う。
(企画内容を再度説明中)
父:なに、国内ってが。
高瀬:うん。どっか見てきて欲しいところ、だよ。
父:あー、それだばあれだ。知床半島だな。
高瀬:へえ。行ったことあるの?
父:うん、まだ勤め始めた頃に行ったんだけどよ、カニがうめえんだよ。
高瀬:ああ、カニはおいしいね。…だから、そういう話じゃなくてさ。
父:なに。
高瀬:今はどうなってるかなーとか、そういう話だってば。知床での思い出とか、何かないの?
父:思い出ったらアレだな。海の向こうがもう北方領土でよ、あー日本は戦争に負けたんだなーって思ったもんだよ。
高瀬:さすが戦中派だ。
父:とにかく、鹿とか熊とか自然が素晴らしいんだ。十和田とか八幡平とは較べものになんねぇんだ。熊っていってもあれだよ、月の輪でねえんだよ。鹿もエゾシカで…(しばし動物について熱く語る)
高瀬:ま、世界遺産になったし、保護はされてるんじゃない?
父:んだべな。ま、その辺りを見て来てほしいな。

 


月曜ライター・高瀬さんの「父の見てきて」

知床半島

ほぼ50年前、父が「感動した!」という知床半島の様子を見てきてくださると嬉しいです。海の向こうに見える島が無理なら野生動物でも構いません。なんなら、カニでも喜ぶと思います。

 

 

プレスラボ事務所(自宅)より

月曜ライター・梅田さんの父

梅田:見てきてもらいたい場所ない? 思い出の場所とか。
父:なんか面白い場所じゃなきゃダメだよね。困ったな。どうしようかな。
梅田:そんなに難しく考えなくても普通に見たい場所でいいよ
父:やっぱり生まれ故郷かな。18歳まで住んでた場所。
梅田:帰ったりしないの?
父:炭鉱の町で、閉山してからは25年ぐらい前に父親(僕から見ておじいちゃん)が亡くなったときにお葬式に行ったぐらいかな。兵庫県の明延鉱山。
梅田:見どころは?
父:その昔、「一円電車」と呼ばれる乗車賃が一円の電車が走っていたんだよ。
梅田:そりゃすごいね。乗ってみたい。
父:もう廃線になってるけどね。
梅田:じゃあ、記念碑とか、当時をしのぶようなものがあるはずだから、それを見てきてもらいましょう。
父:いいね。


月曜ライター・梅田さんの「父の見てきて」

「1円電車」をしのぶようなもの

明延鉱山は最盛期には約4,000人の人口を抱えていたそうですが、現在は160人ほど。廃墟となった施設が数多くあるそうです。廃墟趣味のかたや廃線マニアのかたなど、見に行っていただけませんでしょうか。

梅田さん画・想像図

 

 

 

金曜ライター・T斎藤さんの父

斎藤:どっか見てきてほしい場所ない?
父:じゃあ、ちょっと考えてみるわ。
斎藤:何か思いついたら電話ちょうだい。
― 数分後 ―
父:科学万博の時に、政府館に3連水車ってのがあったんだけど、その後、熊本かどこかに移設したらしいんだよな。それを誰かに見てきてほしいんだけど。
斎藤:熊本にあるんだ。
父:いや、どこか違うとこかもわからないんだけど、どこかに持ってったんだよ。
斎藤:じゃあ、どこにあるかとりあえずネットで調べるわ。


金曜ライター・T斎藤さんの「父の見てきて」

科学万博で展示されていた三連水車

戦前生まれの父は戦時中、満州とか台湾に住んでたり、また疎開であちこち転々としていたそうなので、そういう時代を感じさせるリクエストが来るかと思いきや、意外にも筑波科学万博と来た。しかも三連水車などという、科学万博の中でもひときわ地味な存在をピックアップしてくるあたりに父との隔たりを感じた。

ネットで調べてみたところ、三連水車のオリジナルは福岡にあり、科学万博に出品されたものはそのコピーなんだとか。
で、万博当時のものは現在は熊本ではなく、茨城の「霞ヶ浦ふれあいランド」というところにあるようだ。

…って、うちの実家の近くじゃん。
車で一時間くらいで行けそうな距離だ。

そのことを教えたら父が自分で見に行くかもしれないが、とりあえずどなたか見に行って「本当にあるよ!」と教えてあげてください。

 

 

 

水曜ライター・藤原さんの父

藤原:どこか見てきてほしいところある?
父:一か所?
藤原:うん。日本のどこかなら。
父:じゃあ秋田の大曲工業高校の正門がいいよ。
藤原:卒業した高校だよね。
父:3年の時に校舎を改築して、あまり使わなかったけど。
藤原:高校のときは寮に住んでたんでしょ。
父:そうだけど、もうなくて、どこにあったかも誰も知らないんじゃないかなあ。だから、正門とかグラウンドがいい。
藤原:校舎は?
父:ああ正門と校舎。と、グラウンド。


水曜ライター・藤原さんの「父の見てきて」

大曲工業高校

父が卒業した大曲工業高校。校舎は在校当時に新しく建てられたらしく短い付き合いだったそうですが、現在はどのようになっているのか見てきてください。

藤原さん画・想像図

 

 

 

火曜曜ライター・大北さんの父

父:あ!しげとかー。久しぶりやったからわからんかったわー。
大北:ゴニョゴニョゴニョ…(企画の説明)何かないの?小学校のときとか昔行ったとこ。
父:小学校のとき遊んでたところで異人墓地っていうのがあって、そこがどうなってんのかちょっと気になるわなあ。阿倍野の再開発でなくなったんやないやろか。街自体えらい変わってる、いう話やから。大学のときくらいはまだあったように思うから、その後どうなったかやなあ。
大北:何して遊んでたん?
父:高台みたいになってて崖下のところでガメンとかベッタン(※四角いメンコ)とか…
大北:ガメン?
父:ガメンって、線引いてベッタン並べてな、コインみたいなんのでかいやつ(※これがガメンらしい)転がしてのっかったら全部もらえる、いう。
大北:ああ、ギャンブル性の高い遊び。
父:まあ博打やな。
大北:よう勝っとったん?
父:机の引き出しの中に2つか3つくらいベッタンの箱入っとったで。ビー玉もようさん入っとったし。
大北:ふーん。そのギャンブル嗜好は知らんかったわー。
父:大学のころはなあ麻雀とか…(以下普通の話が続きました)


水曜ライター・大北さんの「父の見てきて」

こどものころよく遊んだ「異人墓地」

父が小学校のころよく遊んだ場所だそうです。金塚小と市大医学部の間、という情報でこの辺りか?と見当をつけています。
高台になっていて、崖下で父はよくベッタンをしたそうです。崖下?崖下でギャンブルに興じるというのがイメージできません。
阿倍野再開発でもうなくなってしまったのではないか?と気になってるようなのですが、お近くにお住まいの方がいらっしゃれば今どうなっているか見てきてくれたらうれしいです。

大北さん画・父の似顔絵と異人墓地の想像図

 

「見てきた」も募集しています

お父さんとじっくり話すことって、お母さん以上に少ないという人も多いのではないでしょうか。こういう機会にじっくり話してみると、ポロッといい話が聞けたりして新鮮ですよ。

「見てきて」ばっかり紹介してしまいましたが、「見てきた」の投稿もよろしくおねがいします。近場があったら僕も見にいきますよ!

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見てくるから待っててね、お父さん。(写真は編集部唯一のお父さん、安藤さん。お父さんというか同僚ですね。そうですね。)

 



 

 
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