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フェティッシュの火曜日
 
世界で二番目に臭い料理、ホンオフェを作りたい

ほそいさん。

ほそいあやさんの感想

当サイトで珍味といえばこの人、珍味部のほそいさん。

歯ごたえは新鮮な生肉なので、脳内ですぐ美味しい物という変換がされました。その勢いにまかせて噛み砕いていると、口内にキンカンを塗りたくられたような清涼感。アンモニアの仕業はあとからやってくるのですね。ホンオフェ、罪なヤツです。エイの怨念でしょうか。

ただ、それに負けずに咀嚼し続けると、そんなに悪い味ではない事に気づきました。見ているときの刺激臭はすごいけど、口にいれてしまえばこっちのものってかんじでした。

ほそいさんにとっては珍味の範疇らしい。さすがですね。



高瀬さん。

高瀬克子さんの感想

腐りかけがウマイって本当ですか」という、手作りホンオフェよりもある意味危険がいっぱいの記事を書いた高瀬さん。

また食べたいような、二度と食べたくないような。「口に入れた途端に気を失う」という前評判にビビりまくっていただけに、「思ったほど臭くない」というのが正直な感想です。ニオイで言えば、クサヤの方が勝ってるんじゃないかと思いました。ただ、口に入れた時の衝撃度ではエイに軍配が上がります。特に鼻から抜けるニオイがどっぽん便所そのものでヒヤリとしましたが、奥の方から微かに珍味の味がしたので辛うじて食べられました。

たまに、臭すぎて目がシパシパするぼっとん便所ってありますよね。呼吸するたびにスースーしたのは、あれと一緒の原理なのかもしれません。

まとめると「口の中に便所と一緒に珍味が入って来た!」といったところでしょうか。それを食べ続けてしまった自分を恥じています。口の中と脳みそが麻痺したせいに違いありません。

「トイレ」ではなくて「便所」というところがポイント。訴えたいことが伝わってきます。



大塚さん。

大塚幸代さんの感想

昔のウナギはフランクフルト状態だったらしい」という記事のために、同席していた大塚さん。

床の濡れた、古い魚市場の空気の匂い(を強めたもの)がしました。人間が海から無理矢理魚類を持ってくるって、こういうことなんだな〜、っていうのを煮詰めた感じ。韓国の方は、唐辛子もそうですが、刺激モノが好きなのでしょうか。

味自体は、白身魚とレバ刺しの中間くらいで、意外に淡白でした。もう一度食えと言われたら…是非にとも、絶対食べたくないとも、思わないような。

ウナギは美味しかったのですがねえ。



神田さん。

神田ぱんさんの感想

デイリー元ライターの神田ぱんさんにも来ていただきました。ただのバーベキューだと嘘ついて。

うちの生ゴミ箱のニオイ、サンタ(猫)の肛門のニオイがしました。猫は肛門のニオイを嗅ぐことで情報交換するらしいので、あのニオイ嗅がせたらどういう反応するか見てみたかったです。

口中へ搬入するにあたっては、鼻孔の真下を通過する瞬間に吸気しないことがコツですね。味、感触は塩辛で、旨かったです。いったん口に入ってしまうとしょっぱさと旨みがナンプラーの味を連想させて、タイ料理みたいでした。 エイがタイとはこれいかに。でもってそのあとのマッコリが、さっぱりと甘くてこれまた旨かったです。でもファブリーズがなかったら失神してたかも。

ファブリーズ、いい仕事しますね。



土屋さん。

土屋遊さんの感想

遅れてきて早々ホンオフェを食べさせられた土屋さん。

いやでもさー食べてしばらくしてからあのエイが、ホンオフェだと言うことを知って度肝を抜いたよ。ホンオフェってフォンドボーみたいなみたいなもんだと想像していたから。

ホンオフェの液体を口の上につけてしまい、何回もオエッ!オエッ!ってなりました。深呼吸して失神すれば良かった。味は旨かった。えーと、塩辛とカラスミを足して二で割ったような味。

あー忘れてたけど、オン(息子)の部屋の臭いがしたんだった。食べ残した弁当のおかずを、私にバレないように、ビニールに入れて机の下に隠してあるので。バレバレなんだよ!

なぜかホンオフェの感想が後半は息子のグチになっていますね。



佐倉さん。

佐倉美穂さんの感想

うっかり来てしまった化学系ライター佐倉さん。

汲取トイレの煮詰まった臭いがしました。アンモニアがキョウレツ。口に入れて30秒後にむせました。げほげほ。たくあんの熟しすぎた臭い、タマネギの腐った臭いとも。

味はまったりとして(ねっとり?)、鼻に臭いがいかないようにすれば 美味しいのかも……。こってりしたつまみやお酒と一緒じゃないと無理っす。ドラフターっていうんだけど、危険な薬剤が漏れないように、実験で手だけ入れて操作する装置で扱うような匂い。

やっぱりこの匂いはアンモニアなんだそうです。



ホンオフェと飲むマッコリがうまい

デイリーライター以外の人にも食べてもらったのですが、総じて「便所」「魚市場」「猫のションベン」といった感想でした。それでも二切れ、三切れと箸を伸ばす人が多かったです。特に女性にはおおむね好評でした。

確かにホンオフェ単体で食べるとちょっと個性が強すぎるけれど、口に入れてすぐにトロっとしたマッコリ(韓国のどぶろくみたいな酒)を飲むとこれがべらぼうにうまい。ホンオフェとマッコリの幸せなマリアージュ。逆にビールみたいに口をさわやかに洗う感じの酒は、ホンオフェの香りが引き立ってしまって、まったくもって合わない。


ホンオフェの後のマッコリが本当にうまいです。

想像をいっぱい膨らませて挑んだホンオフェは、その風味のインパクトからマッコリを一番うまく飲ませるつまみなのだと思った。

韓国でホンオフェが珍重される理由がちょっとだけわかった気がする。間違った解釈のような気もするが。

あれはホンオフェだったのだろうか

振り返ってみて、やっぱりあれはちゃんとしたホンオフェではなくて、ただの「腐ったエイ」という失敗作だったのでは、とちょっと思う。でも真実は知らない方がいいこともあるので、今後本場のホンオフェは食べないで生きていこうと思う。

とりあえず、食べた人はみんな元気です。

今度はファブリーズなしでチャレンジだ。うそ。

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