都会の真ん中で1日1000枚単位のTシャツを刷る
イメージマジック社さんは、店で売っているTシャツのようなクオリティの印刷を1枚から受け付けているグッズの印刷屋さん。個人だけでなく、名前を聞くと おお! とのけぞるようなところのグッズも制作している。
いろいろな印刷方法からそのデザインや素材に合った印刷方法で印刷してくれるそうだが、主なプリント方法はインクジェットだ。
「仕組みとしては自宅にある紙用のインクジェットプリンタと変わらないですよ。インクが布用ってぐらいで」とは、今回案内してくれた谷さん。
ここの会社は都会のど真ん中に事務所を構えているのだが、なんと製作現場も同じビルにある。1日に1000枚以上、繁忙期ともなると2000枚ものTシャツを刷っているそうだ。うへー。
「冬場は冬場でトレーナーやウィンドブレーカーみたいなものの注文が増えますね」ということで、Tシャツ以外にもいろいろなグッズに果敢にプリントしている。それにしてもオリジナルのパイプ椅子ってそうそう作ろうなんて思いつかない。すごい。
Tシャツ製作の現場見学
Tシャツのプリントというと、1枚1枚一色ずつ色を乗せるシルクスクリーンか、1枚から刷る場合はアイロンプリントというイメージだ。インクジェットで刷るってどんな質感なのかさっぱり見当がつかない。
25種類あるデイリーポータルZのオリジナルデザインから、3種類をサンプルとして刷ってもらうことにした。ひみつの工程があったり、ひみつの柄をプリントしていたりすることが多いため、普段は部外者が入れないという作業場に特別に入れていただく。どきどきどきどき。
作業場ではずらーっと並ぶごつい機械とパソコンの間を4名のスタッフの方々が忙しく作業していた。
パッと見て思ったのは「かわいた作業場だなあ」ということ。Tシャツの印刷というとインクが散ったりする素人イメージしかないが、そういったインク摺れの後のようなものが一切ない。すごくドライなのだ。
谷さんによると、ここでは主にインクジェットや昇華(平たく言うアイロンプリントのようなもの)でプリントを行っているためインクの水気はほとんどないそうだ。
事務所スペースに作業機をどーんと置けるのも、そういった水気とは無縁だからだという。オフィスがべたべたしてたらいやだもんなあ。
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