石原壮一郎さん(45歳)。少なくても僕より確実に大人。
石原さんはライター、コラムニストで様々な本を出していらっしゃるが、中でも有名なのが「大人」シリーズである。
『大人養成講座』、『大人の女養成講座』、『大人力検定』、『大人の超メール術』、『大人のホメ力』、『大人の解体新書』、etc・・・。どんな本を出されているかは石原さんのオフィシャルサイトを見ていただくとして、まあとにかく大人についての本をたくさん出されている人である。と、言うわけで石原さんに聞いてみることにした。
大人って言った時点で大人じゃない
梅田:成人したので、法的には大人じゃないですか。でも、いまいち大人に自信がなくて。それで、大人ってなんだろうって思いまして。
石原:なんでしょうね。僕もその答えを追い求めているんですけど。40代になっても、わかりません。
梅田:なんでしょうね、大人って。
石原:でも、僕はもう大人だ、って言ったりしている人がいたら、そうとう大人げない感じですよね。
梅田:確かに。
「はい、大人の皆さんはこっち向いてください〜」
「あ、僕のことですか?」
芸能人で突破口を見出してみる、(が、暗礁に乗り上げる )
梅田:石原さんの思う大人ってだれですか? 例えば芸能人で。
石原:大人になろうという欲を捨てた瞬間に大人になれるんじゃないかと思うんです。芸能人で言えば森繁久彌さんぐらいじゃないですか。
梅田:そうとう大人ですね、それは。石原さんと同じぐらいの人で言えばだれかいますか。
石原:40代ぐらいでですよね。最近テレビを点けると、三谷幸喜さんと佐藤浩市さんがよくテレビに出られていますけど、2人とも素敵な大人だなって思うんです。でも、じゃあそれが理想だとすると、2人ともタイプが違いますよね。それを大人というひとつの評価でくくっていいのか、って思うんです。
梅田:難しいですね。正解はないのかって気がします。
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大人って何気なく使っているけど、ずいぶん曖昧な言葉なのかもしれないと思った。
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どうしても大人に見られたくて、大事な日はジャケット。
大人は究極のラーメンである
石原:なんだろうな。大人って、究極のラーメンみたいなものじゃないかと思うんです。世界で一番完成されたラーメンは、まだ誰も食べたことがないと思うんですよ。で、完成されたラーメンがあったとしても、それが世界一かと思うとそうじゃない。答えは無数にあるということでしょうか。
梅田:なるほど。ラーメンのたとえ、分かりやすいですね。
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つかみどころがない大人という表現をつかんだ比喩を石原さんが言ってくれた。大人の突破口が見えたかもしれん。
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梅田:じゃあ、ラーメンだとしたら、大人に系統があるのは確かですね。
石原:塩ラーメンな人とか、味噌ラーメンな大人とか。
梅田:その分類によると、何種類ぐらい居ますかね。
石原:うーん、トッピングによっても変わってくるしなー(笑)。
僕の中で石原さんは王道を行く醤油味。鶏がらスープだろうか。トッピングは・・・いや、本当はよくわかってない。
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